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契約延長に失敗したルノーF1、離脱するリカルドに冷淡な反応

2020年5月14日

 ルノーF1チームは、ダニエル・リカルドが2020年末でチームを離脱することを発表した。リカルドはチームに対する感謝の気持ちを示したものの、マネージングディレクターのシリル・アビテブールは、冷淡なコメントを発表している。


 リカルドは、ルノーの向上に期待し、2019年に2年契約を結んだが、このシーズン、ルノーはF1コンストラクターズランキングを前年の4位から5位に下げ、後退する形になってしまった。リカルド自身は、4位が最高位で、ランキング9位という不満が残るシーズンとなった。


 現契約期間終了後、リカルドはルノーから離れるのではないかと推測され、移籍先の候補のひとつはフェラーリであると考えられていた。しかしセバスチャン・ベッテルとの契約延長交渉が決裂した後、フェラーリはカルロス・サインツJr.と契約、リカルドは、サインツの後任としてマクラーレンと複数年契約を結んだ。

ダニエル・リカルド(ルノー)とランド・ノリス(マクラーレン)
ダニエル・リカルド(ルノー)とランド・ノリス(マクラーレン)

「ルノーF1チームと過ごした時間、そして彼らが僕を温かく迎え入れてくれたことに、心から感謝している」とリカルドは、5月14日の移籍発表の後にSNSでコメントを発表した。


「僕らの時間はまだ終わっていない。今年グリッドにつくのが楽しみで、待ちきれない思いだ。僕のキャリアの次の章が始まるのはまだ先のことだ。今の章を素晴らしい形で締めくくりたい」


 一方、ルノーチームは「ルノーDPワールドF1チームとダニエル・リカルドは、2020年末で協力関係を終了する」というリリースを発表、「2020年シーズンの前例のない状況のなかで、ダニエル・リカルドとの間で、2020年の後の契約更新についての協議が良い結果をもたらさなかった」と説明した。


 このリリースにおいてアビテブールは、以下のようにコメントしている。
「我々のスポーツにおいて、特に現在の異常な状況のなかで、お互いへの信頼、団結、コミットメントが存在することが、ワークスチームにとってかつてないほどに重要な価値を持つ」


「2020年シーズンには、より一層強く団結して成果を上げることができると確信している。我々の野心とルノーDPワールドF1チームの戦略に変更はない」


 ルノーはリカルドの後任を明らかにしていない。エステバン・オコンのチームメイト候補としては、ベッテルとフェルナンド・アロンソが推測に上っているほか、育成プログラムのメンバーが抜擢される可能性もあると考えられている。



(autosport web)




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