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2004年を思い出させる2デー開催となったF1日本GPを楽しんだ佐藤琢磨「やっぱり鈴鹿は特別」

2019年10月15日

 台風19号の上陸で大きなスケジュール変更を余儀なくされた2019年のF1日本GP。土曜日は完全にサーキットが閉園となり、F1関係者はすべて1日のオフとなった。


 今年もゲストとして招かれた佐藤琢磨も、土曜日のスケジュールはすべてキャンセルとなり、日中のそのほとんどをホテルで過ごしていた。


 彼が思い出していたのは、2004年BARホンダ時代の事だった。この年も今年と同様に台風の襲来で土曜日のスケジュールがすべてキャンセルとなって、F1史上初のワンデーレースとなった。


「あの時はずっと部屋にいました。ずっとF1でレースを回っていて、日本に戻ってからもプロモーション続きで1日も休んでいなかったから、1日お休みが出来たのは本当にうれしかった。ホッとしましたね。日曜日は予選と決勝で大忙しだったけど……」と琢磨。この年は予選、決勝を4位でレースを終えていた。


 台風の雨がおさまった夜には、外に出て旧知の友人らと食事をし、ゆっくりと過ごしたようだ。

土曜日にハースの小松礼雄チーフレースエンジニアとSRS-Fの中野信治バイスプリンシパルと記念撮影をする佐藤琢磨
土曜日にハースの小松礼雄チーフレースエンジニアとSRS-Fの中野信治バイスプリンシパルと記念撮影をする佐藤琢磨


 日曜は快晴となり、琢磨もサイン会やトークショーがひっきりなし。F1の決勝レース時には金曜日同様にコメンタリーブースに入り場内実況を務めた。


「スタートでベッテルが動いてしまいましたね。世界チャンピオンもやはり人間。その後はボッタスが前に出ましたが、ルクレールとフェルスタッペンの接触でレースの流れが少し変わったかな」


「ルクレールはフロントのダウンフォースがなくなったのだろうけど、フロントアクスルがマックスの方が前に出ていたし、マックスのことも見えていたと思う。そしてダメージのあったルクレールがルイスを抑えるかたちになった。マックスにとっては力を出し切れないと終わってしまった」


「フェラーリは燃料が軽くなると速かったけど、メルセデスは燃料が重くても軽くても、どちらのタイヤを履いても速かった。さすがに6年連続でコンストラクターズタイトルを取るだけありますね」


「ホンダ勢はアルボンが健闘して4位になったけども、表彰台に届くにはちょっと差があった。ガスリーもレース中は健闘していたし、最後の接触は残念だったけど、今シーズンの残りのレースでまた頑張ってもらいたいですね」


 レース後にはGPスクエアのステージで、レースを振り返って解説しながらトークショーに参加。その後にはキッズたちのサイン会も行われた。日が暮れて寒くなる中でも、子供たちは元気に琢磨にサインをもらう列をなして待っていた。F1グッズにサインをもらう子や、親と一緒に琢磨のウエアを着て並ぶ子。さまざまだったが、子供たちは楽しそうにサインをねだっていた。

レース後のステージで、吉田沙保里さん、川上憲伸さんとステージに上がった琢磨
レース後のステージで、吉田沙保里さん、川上憲伸さんとステージに上がった琢磨


 翌月曜日は祝日ということもあり、小雨の降る中だったがグランドスタンドで琢磨と中野信治とトークショーを行った。そこで前日のF1の展開を振り返りながら、再度金曜日の山本尚貴の健闘を讃えた。


「尚貴は与えられた仕事を完璧にこなした。100点満点。スーパーフォーミュラとスーパーGTでチャンピオンを取った実力を、F1のチームにもアピールできたし、鈴鹿に来ているファンにも見せることができた」


「尚貴の走りを見て日本でレースをしている若いドライバーも勇気付けられたと思うし、夢を持てたと思います」


「F1のドライバーも、チームもやっぱり鈴鹿は特別って言いますよね。コースのレイアウトもそうだし、ファンの人たちもそう。こんな雨の中でも月曜日なのにサーキットに来てくれるファンはやっぱり特別。鈴鹿はファンがF1を盛り上げている。また来年もこの鈴鹿でお会いしたいですね」


 多忙となったスケジュールをこなし、鈴鹿を後にした琢磨。この後はしばらく日本に残り日本各地のイベントに登場する予定だ。

決勝日翌日も多くのファンがサーキットに駆け付けた
決勝日翌日も多くのファンがサーキットに駆け付けた



(Photo&Text Hiroaki Matsumoto)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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