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レッドブル・ホンダF1密着:3位表彰台はミスのない走りとチームの総合力の成果。しかし進歩著しいメルセデスは遠く
2019年5月13日
F1第5戦スペインGPでは開幕戦のオーストラリアGP以来、今シーズン2度目の表彰台を獲得したレッドブル・ホンダ。予選では0.085秒、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに及ばなかったマックス・フェルスタッペンだったが、レースではスタート直後にオーバーテイクした後、ほぼ寄せ付けない危なげない走りで実力で3位を獲得した。
僅差だった予選から一転、レースでフェルスタッペンがベッテルを終始上回ることができたのは、ミスを犯したかどうかだった。
スタート直後、まずミスしたのはベッテルだった。スタートダッシュに成功したベッテルは、メルセデスの2台に並びかけるようにして1コーナーへ進入。しかし、ブレーキングでロックさせて失速。それをフェルスタッペンは見逃さず、すかさず3コーナーで走行ラインを変えて、オーバーテイクした。
昨年の前半はたびたび接触事故を犯し、さまざまな批判を受けていたフェルスタッペンだが、今年はレースでミスのない冷静な走りが目立つ。田辺豊治F1テクニカルディレクターも「このサーキットはオーバーテイクが難しいので、1周目が肝になりました」とフェルスタッペンの走りを高く評価していた。
ミスを犯したのは、ドライバーだけではない。ピット作業でもこの日のフェラーリは1回目のピットストップでベッテルだけでなく、シャルル・ルクレールのタイヤ交換でも手間取り、タイムをロスした。
そのミス自体が結果に大きく影響することはなかったが、チームの総合力でもスペインGPではレッドブル・ホンダがフェラーリを上回っていた。山本雅史マネージングディレクターは「マックスの素晴らしい走りだけでなく、レッドブルの戦略とピットストップ作業も素晴らしかった」と、チームへ対しても賛辞を贈っていた。
■フェラーリとの差は縮まったが、課題も明確に
この日のレースで、フェルスタッペンはフェラーリ勢2台を完封したが、チームメイトのピエール・ガスリーはフェラーリの後塵を拝し、6位に終わった。したがって、レッドブル・ホンダがフェラーリを上回ったと言うには、まだ早い。さらに田辺TDはこの結果が実力どおりかはまだわからないと言う。
「予選とレースの結果から判断すると、これまでよりフェラーリとの差は縮まったと思います。ただ、フェラーリは浮き沈みが多いので、今回が沈んでいるときだと考えると、今後ほかのサーキットでまた差を広げられる可能性もあるので、まだまだ安心はできません」
そして、レースを終えて、新たな課題も明確になった。この週末は、車体をアップデートしてきたメルセデスがさらに前進し、前人未到の開幕5戦連続の1-2フィニッシュを達成したからだ。
フェラーリとの表彰台争いは制したものの、レッドブル・ホンダ陣営にそれを手放しで喜んでいる様子はなかった。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |