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空力セッティングは改善の余地あり、トロロッソ・ホンダが争う中団グループは大混戦に/全チーム戦力分析(8)

2019年3月12日

 第2回F1バルセロナテストを終えて、徐々に新車の実力が明らかになってきた。今回はF1開幕戦オーストラリアGPに向け各チームの実力を数値化して分析。第8回目はホンダとタッグを組んで2シーズン目になるロロッソだ。
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■トロロッソ・ホンダのチーム戦力
100点満点中73点
■テストでの最速タイム
4番手/10チーム中 1分16秒882(アレクサンダー・アルボン/C5タイヤ/2月28日午前)
■予想される本来の実力
7番手/10チーム中 1分16秒8(トップとの差+1.3秒)
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 フェラーリ、アルファロメオとともに、ユニークなフロントウイングを採用してきたトロロッソ・ホンダ。チームのベストタイムを刻んだのは、今年F1デビューするアレクサンダー・アルボンだが、2年ぶりにF1復帰を果たしたダニール・クビアトも最終日にほぼ同タイムとなる1分16秒898を記録。これはトロロッソ・ホンダの新車STR14が非常に素性の良いマシンで乗りやすいことを表している。


 ロングランでは、すでに74レースを戦い、2回表彰台に上がっているクビアトのほうが安定していたが、アルボンもルーキーとしては決して悪くない走りを披露していた。


 アルボンがレースシミュレーションを行なった第2回目のF1合同テスト2月28日の午後は、セッション終盤に赤旗が出たために、レースシミュレーションは途中で終了となってしまった。


 ただし、マクラーレンはルーキーのランド・ノリスや、フル参戦1年目のアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はレースシミュレーションを行えなかったことを考えると、開幕戦に向けての準備はルーキーの中ではアルボンが一番整っているように思える。


 ベストタイムでは10チーム中、4番目に速いタイムを記録したトロロッソ・ホンダだが、テストが行われたカタロニア・サーキットのセクターごとのタイムを見ると、セクター1と2に比べて、セクター3が、ルノー、ハースよりも遅いのが気になる。

■コンストラクターズランキング6位〜9位はまさに混戦模様


2019年F1テスト アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1テスト アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)

 カタロニア・サーキットのセクター3は低速セクション。つまり、ダウンフォースがないと速く走ることができない。つまり、トロロッソ・ホンダのマシンは空力のセッティングという点で、まだ改善の余地があるようだ。


 その事実を裏付けているのが、1回目のテストでの最高速。1回目のテストでは3日目にクビアトがその日のトップタイムを刻んだのだが、その日の最高速を比較すると、クビアトのストレートスピードは3番目に速かった。


 今年のホンダのパワーユニットが昨年よりもパワフルになったことは確かだが、メルセデスやフェラーリに比べると、まだ差があることも事実。にもかかわらず、ストレートスピードが3番目ということは、この日のトロロッソ・ホンダは少しダウンフォースが減らしたセッティングで走っていたのか、これ以上ダウンフォースをつける仕様がなかったのかどちらかだ。


 とはいえ、8日間のテストでは大きなトラブルを発生させることなく、順調に周回を重ねていた。総周回数は935周でルノーの961周に次いで4番目に走り込んでいた。これはテストでのベストタイム4位以上に、貴重な結果となったことだろう。


 今年の中団グループは、ルノーとハースが頭一つ抜けているが、それに続くレーシングポイント、トロロッソ・ホンダ、マクラーレン、アルファロメオはほとんど差がなく、コンストラクターズ選手権の6位から9位の座は簡単に入れ変わることが予想される。


 ドライバーの腕、エンジニアのセットアップ能力、ストラテジストの判断、そしてシーズンを通したファクトリーの開発力のすべてにおいて、ミスや遅れは許されない。



(Masahiro Owari)




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