F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ポルシェへの供給も実現。2019年に新たな展開をみせるプーマ・モータースポーツ

2019年1月8日

 1998年。ジョーダンへのギア供給からモータースポーツに携わってきたスポーツブランド、プーマ。その活動が2018年、20年目を迎えている。レーシングギアに高いファッション性を取り入れたプーマの活動を振り返り、2019年からの新しい試みをお伝えしよう。

■F1で存在感を増したプーマ

 陸上やサッカー、さらにストリートファッションで非常にメジャーな存在であったプーマは、1998年にジョーダンにスタッフ用のウェアの供給、スパルコとのダブルネームとなった『スピードキャット』のリリース等、モータースポーツとの関わりをスタートさせる。


 その3年後からは、レーシングラインを強化。F1ではミナルディ、ザウバーと2チームへの供給を開始し、その後ザウバーはBMWザウバーへと変わり、ここでプーマとBMWとの繋がりも生まれた。現在もDTMドイツツーリングカー選手権をはじめBMWモータースポーツのオフィシャルウェアはプーマが供給している。


 F1では、2004年から新たにスクーデリア・フェラーリがパートナーシップを結んだ。チームウェア、レーシングギア等のすべてを含む供給契約で、ミハエル・シューマッハーを擁したF1最強チームとの契約はプーマのモータースポーツにおけるプレゼンスの向上、さらに王者シューマッハーからのリクエストに応えることでのギアの性能向上も図られた。


 現在F1では、フェラーリのほかメルセデスAMG、レッドブルと、上位チームにギアを供給しているプーマ。もちろん各チームのアパレルもリリースされ、ファンの応援アイテムとしても好評を博している。このアイテムの豊富さ、ファッション性の高さは、これまでも多くのデザイナーやアーティストとのコラボレーションを実現しているプーマならではだろう。

2002年オフ、プロモーション撮影での1シーン。クルーたちはプーマのシューズを着用する。

2006年にBMWザウバーをドライブしたロバート・クビカ

プーマのレーシングギアを愛用したミハエル・シューマッハー。プーマ開発者によれば、フィードバックは非常に的確だったという。

■強豪が使うプーマ。日本でも多くのトップチームが使用

 プーマのアイテムが使用されているのは、もちろんF1だけではない。先述のBMWは、DTMはもちろんWEC世界耐久選手権に参戦するBMW TEAM MTEKやIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのBMW TEAM RLLもサポート。BMWモータースポーツのコラボレーションアイテムも多数がリリースされている。


 また、アメリカでも強豪チーム・ペンスキーがNASCAR、インディカーでプーマを使用するなど、世界各国で強豪チームが使用するのがプーマなのだ。もちろん日本も同様で、2008年にアンドレ・ロッテラーが使用を開始したことを皮切りに、強豪トムスがスーパーGT、フォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラで使用している。


 さらにチームでプーマを使用するチームが増えたほか、2014年からはチーム・インパル、KTRがレーシングギアもプーマに。2017年からはKONDO RACINGもレーシングスーツをプーマに切り替えている。


 チームとプーマのコラボレーションアイテムも登場し、こちらもファンに好評を博しているほか、ドライバーでも、大嶋和也、塚越広大、安田裕信という3人がプーマのサポートドライバーとして活躍している。日本のサーキットでもプーマはすっかりお馴染みの存在となった。

マルコ・ウィットマン。BMWはワークスすべてがプーマを着用する

プーマのレーシングスーツを着るウィル・パワー

スーパーフォーミュラ、スーパーGTともにTEAM IMPULはプーマを着用

トムスはスーパーGTでプーマを着用する

2018年にD’station Porscheをドライブした藤井誠暢、スヴェン・ミューラーのふたり。プーマのギアを着用した

KTRのスタッフが着用するシューズもプーマ

■ポルシェ×プーマが実現。19年はさらなる存在感

 そんなプーマだが、2019年を迎えさらにモータースポーツ界での存在感を増しそうだ。ニュルブルクリンク24時間へニッサンGT-RニスモGT3で挑むKONDO Racingもプーマを着用することがすでに決定している。


 そして何より大きなトピックスと言えるのが、1月2日に発表されたポルシェとのパートナーシップ締結だ。ポルシェはその歴史的にもモータースポーツの印象がつきやすく、かつ伝統的にファッション性が高い。ポルシェ×プーマのコラボレーションは、モータースポーツファッションにおいて新たな1ページを記しそう。


 ポルシェとプーマのコラボレーションは、ポルシェワークスドライバーのレーシングギアはもちろん、ファクトリーチームのピットクルー用スーツやウェア、さらに“耐電”が重要になるフォーミュラEのウェアなどにも及ぶ。


 さらにファンにとって嬉しいのは、ポルシェ・モータースポーツのレプリカプロダクトが多数リリースされるということだ。両者のもつファッション性が融合したとき、どんなアイテムがリリースされるだろうか。


「プーマのレースウェアは、最高レベルのモータースポーツのために開発されたものであり、ポルシェ・モータースポーツがF1や他のトップクラスのモータースポーツにおけるパートナーの一員に加わることが決まり、非常に嬉しく思っている」と語っているのは、プーマのビヨン・グルデンCEO。


 もちろんさまざまなレーシングギアを作り出すメーカーたちも、プーマに負けず劣らぬギアを作り、いまやレーシングギア業界は活況を呈している。ファンにとってはウエルカムな戦いを楽しみにしたいところだ。

2019年のニュルブルクリンク24時間に挑戦することになった3人のドライバーたち

ポルシェ718ケイマン・GT4クラブスポーツ。もちろんポルシェドライバーは今後プーマを着ける



(Ryuji Hirano / autosport web)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP