ダニエル・リカルドは、F1第18戦アメリカGPでパワーユニットのトラブルによりレース序盤でのリタイアを余儀なくされ、週末は彼にとってまたしても手痛いものとなった。

　リカルドはレース前はCOTA（サーキット・オブ・ジ・アメリカズ）での表彰台獲得のチャンスについて楽観視していた。実際にリカルドは4番グリッドからスタートし、トラブルが起こる前の8周まではそのポジションを維持していた。

「ダニエルにとって非常に残念なことだ。気の毒に思うよ」とレッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーはSky F1に語った。

「バーレーンで完全にパワーユニットがシャットダウンしたトラブルと、まったく同じだ。中速コーナーでそれを見てとることができた」

「リカルドはグランプリで強力な走りを見せており、上位に食い込めたはずだった。彼にとっては腹の立つことだろう」

「彼はウォールを拳で殴りつけて内にある怒りをぶちまけていたが、その気持ちはよく分かる」

　ホーナーは、リカルドのリタイアの原因が、彼の2019年の雇用主であるルノーが供給したパワーユニットトラブルにあることを皮肉だと思っている。

「彼は当然、来年の雇用主であるルノーに対して話をすることになるだろう。現時点で彼がレースでリタイアを続けることは非常に苛だたしいことだ」

「彼は決してチームを責めることはしない。我々ができる限りのことをしていると分かっているからだ。これは避けることができなかったことのひとつだった」

「幸い我々には十分な（エンジン）コンポーネントの予備があり、（メキシコで）彼がペナルティを科されることはない」

　レッドブルにとってリカルドのリタイアは、18番グリッドから2位に浮上するというマックス・フェルスタッペンの素晴らしい走りによって補われることになった。そのことから次週メキシコでのチームの高いパフォーマンスが期待されている。

「メキシコではふたりとも強力な走りを見せられると思う。昨年（フェルスタッペンによって）我々は圧倒的な勝利を飾ったのだ」

「標高が高いメキシコではエンジンは性能を十分に発揮できず、すべてのマシンの性能が近いものになるから、我々にもチャンスがある」

「我々には馬力が欠けているが、そのことで土曜日にはより公平なチャンスが訪れるだろう。そして我々には優れたレースカーがあることが分かるはずだ」

この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています

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