F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:ハミルトン、ライコネンの思い出を語る「もし引退したらF1界全体が寂しさを感じると思う」

2018年9月7日

 それは、少し唐突な質問だった。
「今日のキミ(・ライコネン)とのバトルはすごかったですね。もし来年、キミがF1を去ったら寂しいですか?」


 F1第14戦イタリアGPのレースの余韻がまだ残る中で行われたトップ3による記者会見で、ある記者がそんな質問を優勝したメルセデスのルイス・ハミルトンにぶつけた。


 まだフェラーリは2019年のドライバーラインアップを発表していない。多くの記者が、「仮定の話には答えられない」とハミルトンが一笑に付すと思っていた。実際、このときもハミルトンは「みんなはよく誰かがいなくなったら寂しく感じるかと尋ねるけど、そういう質問に答えるのは、皆さんが思っているより簡単じゃない」と答えた。


 しかし、ハミルトンは、その後でこう続けた。
「でも、もしそうなったら当然、僕だけじゃなく、F1界全体が寂しさを感じると思う」


 その瞬間、記者会見場の空気が張り詰めていくのを感じた。さらにハミルトンはライコネンとの思い出を語り始めた。


「僕がF1にデビューする前、プレイステーションでF1のゲームをするときは、いつもマクラーレンでキミのマシンだったということは、前にも話したことがあると思う。僕は彼のことをイメージして遊んでいたよ」


 その後、ハミルトンは2007年のシーズン前にマクラーレンのマシンをテストしたときのことを述懐した。


「マクラーレンで初めてF1マシンをドライブしたときのことは、いまでも昨日のときのことのように鮮明に覚えている。マシンはキミが乗っていたもので、セットアップも彼が使っていたものだった。それはすごい経験だった。なぜなら、彼が当時使っていたセットアップに、とても満足できたんだからね。それは僕が彼のドライビングスタイルが似ているということを意味していたんだからね」


 そして、最後にこう語った。
「彼がこれまで成し遂げて来たことは、言葉では言い尽くせない。それなのに、彼はいつも冷静で、アイスマンのまま。彼のような素晴らしいフィンランド人とレースができたことは本当に名誉なことだ」

キミ・ライコネン/ルイス・ハミルトン 2018年F1第14戦イタリアGP


 ライコネンはその隣で、ハミルトンの答えを黙って聞いていた。


 すると、別の記者がライコネンに「表彰台であなたは『また次ね、たぶんだけど』って言っていましたが、どういう意味ですか?」と質問した。するとライコネンは、引退を示唆するようなコメントを語った。


「人生にはいろんな選択肢がある。それは自分が何をやりたいのかによって、常に変わる。もうすぐ、それは明らかになるよ」


 その後、フェラーリが取締役会でどのような結論を出したのかはわからない。しかし、イタリアGPが終了した直後の記者会見場は、まるでライコネンが2018年シーズン限りで引退するかのような雰囲気に包まれていた。



(Masahiro Owari)




レース

4/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第4戦日本GP 4/7
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP