最新記事
- F1アゼルバイジャンGP木曜会見:終始笑顔のリ...
- マクラーレンF1の技術部門ボスが退任との報道...
- トロロッソ・ホンダF1のハートレー「初のバク...
- F1 Topic:ホンダ復調の影に、F1復帰当時から...
- フェラーリF1にエキゾーストブローイング違法...
- F1 Topic:レッドブルとの将来を見据え、良好...
- F1検定クイズ:バードストライク
- トロロッソ・ホンダF1のガスリー「バクーでは...
- ホンダF1田辺TD「アゼルバイジャンはパワーユ...
- 「総合力で4番手」のルノーF1、アゼルバイジ...
- グランプリのうわさ話:F1新シリーズ立ち上げ...
- FIA、エキゾーストブローイングに関するF1新...
【今宮純のF1オーストラリアGP採点】フェルスタッペンの猛攻をしのぎ勝負強さを発揮したアロンソ
2018年3月30日
F1開幕戦オーストラリアGP、F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。
————————————
☆ シャルル・ルクレール
ルーキーは率直に「難しいコース」と認め、金曜FP1から予選までマーカス・エリクソンに先行された。ラインなどを学習していたからだ。そしてレース、32周目に“2年生”ランス・ストロールを抜き、ラスト10周を安定したペースで13位ゴール。この結果は昨年のストフェル・バンドーンと同じ、新人の『健闘賞』。
☆ バルテリ・ボッタス
痛恨の予選クラッシュ、結局15番手スタートとなったのは昨年のダニエル・リカルドと全く同じ。開幕からいきなりメンタル力を問われる闘いに向かい3人をパス、ヒート気味のPUをいたわり8位。攻めと守りを使い分けミスを償う。
☆☆ セルジオ・ペレス
ここでのチーム連続入賞がストップ。期待したアップデート効果は小さく、最高速重視セッティングで臨むほかなかった。惜しまれるのは、彼には(セバスチャン・ベッテルのように)ロングスティントを託しエステバン・オコンと異なる『2段戦略』を用いたらどうだったか……。
☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ
ルノーPU勢はストレートで伸びを欠き、それを補うセットアップが強いられた。苦戦必至、それでも7位を得てカルロス・サインツJr.ともどもダブル入賞。ワークスとして3年目、初めてのことだ。
☆☆☆ フェルナンド・アロンソ
終盤、マックス・フェルスタッペンがラインを変えながら攻めてくるのに対応、PUモードを駆使して57周目に自己ベスト。諦めさせる駆け引きこそ勝負強さ。まだMCL33のポテンシャルは発展途上、5位発進に株主たちはほっとしたことだろう。
☆☆☆ ロマン・グロージャン
合同テストからのペースをキープ、VF-18のスイートスポットを把握、編隊走行を見せた。あのピットアウト後、前輪異常をすぐに察知し2コーナー出口で止めた判断は悪くない。『サドン・デス(急死状態)』に落ち込むスタッフを慰労したエース、小さなチームだからこそ結束しなければと……。
☆☆☆ケビン・マグヌッセン
予選ではブレーキングポイントを攻め、昨年のルイス・ハミルトンPPタイムを1000分の1秒上回った。6位スタートから外側に抜け出るように4番手奪取は見事、開幕戦・序盤のヒーローは彼だ。
☆☆☆☆ ダニエル・リカルド
“アタック・モード”で54周目に最速ラップ、これはRB14現有戦力を確認する意味があった。8位グリッドから4位フィニッシュ、レースペースではフェラーリと同等、セクター3ではメルセデスに匹敵。“1強時代”は崩れかけ、三つ巴時代を実感させる最速ラップだった。
☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
ありえないことだがもしリーダーがベッテルではなく、かつてのニコ・ロズベルグであったなら彼は遮二無二ピットアウト後、追い詰めて行ったのではないか。チーム無線など聞かずに、ギャップを11秒以下に削ろうとしたに違いない。それにしても5年連続PPは圧巻、セクター1の早道を知り尽くしている。
☆☆☆☆ キミ・ライコネン
ウルトラソフトの作動温度域は90〜110度、このスペックにキミは好感触を持っているようだ。立ち上がり発熱性に苦しむ傾向がない。それは合同テスト時点から見てとれた。予選2位を獲得、決勝スタート直後はハミルトンより明らかにグリップがまさり、攻撃ラインをとっていた。今後も状況でいけるなら、対メルセデスのチーム戦はさらに緊迫するだろう。
☆☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
初日段階ではリヤのスタビリティを欠き、何度か高速コーナー出口で不安定な挙動があった。それを改善した土曜、予選アタック中の13コーナーでのミス(ブレーキング)が惜しまれる。ハミルトンとは0.674秒の大差になったものの、自分自身のタイムロスを差し引けばそこまでではない。闘志満々、26周目までのタイヤマネージメントが運を呼び込んだのは確か。そしてバーチャルセーフティカー状態で勝機をつかんだストラテジスト・グループもいい仕事を実行、逆転勝利に今年のフェラーリの緻密さを見た――。
(Jun Imamiya)
関連ニュース
4/27(金) | フリー走行1回目 | 18:00〜19:30 |
フリー走行2回目 | 22:00〜23:30 | |
4/28(土) | フリー走行3回目 | 19:00〜20:00 |
予選 | 22:00〜 | |
4/29(日) | 決勝 | 21:10〜 |


1位 | セバスチャン・ベッテル | 54 |
2位 | ルイス・ハミルトン | 45 |
3位 | バルテリ・ボッタス | 40 |
4位 | ダニエル・リカルド | 37 |
5位 | キミ・ライコネン | 30 |
6位 | フェルナンド・アロンソ | 22 |
7位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |
8位 | マックス・フェルスタッペン | 18 |
9位 | ピエール・ガスリー | 12 |
10位 | ケビン・マグヌッセン | 11 |

1位 | メルセデス | 85 |
2位 | フェラーリ | 84 |
3位 | レッドブル | 55 |
4位 | マクラーレン | 28 |
5位 | ルノー | 25 |
6位 | トロロッソ | 12 |
7位 | ハース | 11 |
8位 | ザウバー | 2 |
9位 | フォース・インディア | 1 |
10位 | ウイリアムズ | 0 |

【順位結果】F1第3戦中国GP予選
トロロッソ・ホンダF1のガスリー、4位に驚く「序盤のトラブル以外は完璧。マシンが本当に速かった」
トロロッソ・ホンダF1のハートレー、決勝後のふたつめのペナルティで降格が決定
F1 Topic:トロロッソ・ホンダが中国GP予選で失速した原因
トロロッソ・ホンダF1密着:バードストライクと初走行、二人のルーキーが中国GP初日に苦戦した理由
