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メルセデス『F1 W09 EQ Power+』:ディーバ気質を取り除き、チーム史上最速のマシンに

2018年2月23日

 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツが、22日、2018年F1を戦うマシン『F1 W09 EQ Power+』を正式に発表した。首脳陣は昨年型の“ディーバ気質”を取り除きつつ、長所をさらに向上させ、メルセデス史上最速のマシンを作り出したと自信を見せている。


 イギリス・シルバーストンにてメルセデスは午前中にバルテリ・ボッタスによりニューマシンのシェイクダウンを行った後、メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者でチーム代表のトト・ウォルフ、レースドライバーのルイス・ハミルトンとボッタスの立ち合いのもと、『F1 W09 EQ Power+』の発表会を催した。午後にはハミルトンが新車の感触を初めて味わっている。

メルセデス F1 W09 EQ Power+

 2018年のマシンは前年型のあらゆる分野において改善を施したものであるとメルセデスは述べている。そのため『F1 W09 EQ Power+』は昨年のF1ラップレコードを塗り替える、メルセデスF1史上最速のマシンになることを期待しているという。


「限界を押し広げ、可能な限りマシンの軽量化を図り、それによって可能な限り速さを実現しようとしているときには、全く問題なくスムーズに行くということはない」とウォルフ。


「だが我々はこれまで良い冬を過ごしてきた。大きなドラマに直面することもなかった。それでも一年のこの時期にはチーム内に大きなストレスがかかる」


 2018年のF1レギュレーションでは、コクピット保護デバイスのハロ装着が義務付けられ、モンキーシートとTウイング、大きなシャークフィンが禁止されたが、それ以外には大きな変更はなされなかった。そのためメルセデスは昨年のデザインフィロソフィーを維持し、2017年のマシンの長所を伸ばし、短所の解決に努めたという。


 メルセデスは2017年、20戦中12勝を挙げたものの、ライバル、フェラーリが大きく差を詰め、前年ほどの圧勝とはならなかった。昨年のF1 W08はチームが“ディーバ”と呼ぶ、気難しさのあるマシンで、特にボッタスは速さを引き出すのに苦労した。今季型は速さを保ちつつ、より扱いやすいものにしたいと、以前から首脳陣は述べており、新車発表会当日にも同様の発言がなされた。

メルセデス F1 W09 EQ Power+

「我々の“ディーバ”の特徴のいくつかは気に入っている」とウォルフは言う。
「W08は全チーム中最速のマシンであり、ポールポジション回数、勝利数ともに全体の最多を記録した。そのため、このマシンの難しい部分を解決することに努めながらも、多くの長所を損なわないように注意を払った」


 テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンは、W09は昨年型より扱いやすいものになったはずであると述べている。


「去年のマシンは決して扱いやすいものではなかった。強さを発揮できたサーキットでもそれは変わらなかった」とアリソン。


「強力な結果を出すために週末を乗り切る方法をなんとか見つけ出したが、簡単ではなかった。(ニューマシンの設計においては)そういう面に取り組んできたつもりだ。今年型がエンジニアやドライバーにとってより理解しやすいものになり、マシンをベストの状態に持っていく方法がより明白になることを期待している」


「全体的に昨年型よりエレガントなデザインとなった。昨年はレギュレーションが一新され、それによってどういう方向に進むのか、確信が持てなかった。そのため昨年のマシンには適応のため微調整する余地を多く持たせたものになった。しかし今年は自分たちが目指してきたものに多少自信を持ち、いくつかのコンセプトにおいて100パーセント確信を持って取り組むことができた。そのため、よりタイトなパッケージを実現し、さまざまな部分を限界により近づけることができたのだ」

 22日、フィルミングデーとしてニューマシンのシェイクダウンを済ませたメルセデスは、プレシーズンテストがスタートする26日から本格的なテストに取りかかる。



(AUTOSPORTweb)