最新記事
- 【F1第5戦中国GP週末の要点】雨を味方につけ...
- 【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPスプリン...
- F1、フォーミュラE、ヒストリック。2024年モ...
- F1中国GP FP1:唯一のフリー走行はストロール...
- 【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPフリー走...
- 5年ぶりのF1中国GPで、ドライバーたちが路面...
- 複数のチームから関心が向く角田には「ベスト...
- レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイに...
- 鈴鹿を走り込んだ岩佐に期待したRB。FP1デビ...
- グランプリのうわさ話:F1にも導入が計画され...
- 【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】...
- レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か...
小松礼雄コラム第10回:明暗分かれたレッドブルリンク〜シルバーストンの2連戦
2017年7月28日
ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの第10回目をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
鍵となったダウンフォースレベル、ブレーキ、タイヤの3大要素
2週連続開催となりましたが、まずロマン(グロージャン)が今季最高の6位入賞を果たしたオーストリアGPから振り返りたいと思います。金曜日からマシンの感触は良かったのですが、予選であそこまでレッドブルの近くにいけるとは正直、予想していませんでした。
(ダニエル)リカルドのレースエンジニアは昔からの知り合いで仲が良く、レース後に空港で話したのですが、彼らも予選で僕らに負けるんじゃないかと冷や冷やしていたそうです(笑)。
残念ながら、Q3では電気系統のトラブルでセッション中にマシンが止まってしまい、ロマンはニュータイヤで走れなかったのですが、それでもニュータイヤを履いてアタックした(セルジオ)ペレスより速いタイムを記録しました。もう一度アタックできていれば、おそらく1分5秒2くらいまではいけたと思うので、レッドブルと約0.3秒差で予選を終えられていれば、素晴らしい結果だと言えたでしょうね。
オーストリアGPで我々がそこまで速さを発揮できた要因は、まずマシンのダウンフォースレベルがサーキット特性に合っていたことです。その前のレースのバクーではドラッグを削る為に大幅にダウンフォースを減らさなければいけなかった為、マシンのパッケージとしてはあまり良くありませんでした。
でも、レッドブルリンクではセクター3のタイムを見てもらえれば分かるとおり、ターン7、9、10の3つの中高速コーナーで速さを発揮することができ、ロマンがトップ3チームに迫るタイムをマークしていたんです。我々のマシンの強みである中高速コーナーでの速さをうまく活かせるコースレイアウトだったわけです。
それから、アゼルバイジャンGPで問題となっていたブレーキの改善に取り組んだことも効果を発揮したと考えています。グランプリ終了後にはデータを解析し、ブレンボともミーティングを重ねました。ディスクは同じスペックのものしかないので、どうやってそれをもっとうまく使えるかという解析した結果、ドライバーが自信を持って走ることができました。
そして、もうひとつの大きな要素がタイヤをきちんと働かせることができたことです。これらの要因が重なり合って残せた好結果だと認識しています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
鍵となったダウンフォースレベル、ブレーキ、タイヤの3大要素
2週連続開催となりましたが、まずロマン(グロージャン)が今季最高の6位入賞を果たしたオーストリアGPから振り返りたいと思います。金曜日からマシンの感触は良かったのですが、予選であそこまでレッドブルの近くにいけるとは正直、予想していませんでした。
(ダニエル)リカルドのレースエンジニアは昔からの知り合いで仲が良く、レース後に空港で話したのですが、彼らも予選で僕らに負けるんじゃないかと冷や冷やしていたそうです(笑)。
残念ながら、Q3では電気系統のトラブルでセッション中にマシンが止まってしまい、ロマンはニュータイヤで走れなかったのですが、それでもニュータイヤを履いてアタックした(セルジオ)ペレスより速いタイムを記録しました。もう一度アタックできていれば、おそらく1分5秒2くらいまではいけたと思うので、レッドブルと約0.3秒差で予選を終えられていれば、素晴らしい結果だと言えたでしょうね。
オーストリアGPで我々がそこまで速さを発揮できた要因は、まずマシンのダウンフォースレベルがサーキット特性に合っていたことです。その前のレースのバクーではドラッグを削る為に大幅にダウンフォースを減らさなければいけなかった為、マシンのパッケージとしてはあまり良くありませんでした。
でも、レッドブルリンクではセクター3のタイムを見てもらえれば分かるとおり、ターン7、9、10の3つの中高速コーナーで速さを発揮することができ、ロマンがトップ3チームに迫るタイムをマークしていたんです。我々のマシンの強みである中高速コーナーでの速さをうまく活かせるコースレイアウトだったわけです。
それから、アゼルバイジャンGPで問題となっていたブレーキの改善に取り組んだことも効果を発揮したと考えています。グランプリ終了後にはデータを解析し、ブレンボともミーティングを重ねました。ディスクは同じスペックのものしかないので、どうやってそれをもっとうまく使えるかという解析した結果、ドライバーが自信を持って走ることができました。
そして、もうひとつの大きな要素がタイヤをきちんと働かせることができたことです。これらの要因が重なり合って残せた好結果だと認識しています。
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
※日本GP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
※日本GP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
2024年F1カレンダー
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |