最新記事
- 2024年F1日本GP、国歌独唱は航空中央音楽隊の...
- 【F1第5戦無線レビュー】前戦の欠場、手術か...
- ウイリアムズF1、『Williams Racing Fan Zone...
- 鈴鹿サーキット、F1日本GP終了後に応援のぼり...
- レッドブルF1オリジナルキーホルダーをゲット...
- レッドブル専用VIPラウンジの名称は『Red Bul...
- F1日本GP公式PRイベント「F1 Tokyo Festival...
- 毎戦ピット作業トラブルに見舞われるキック・...
- 時間との戦いの中でシャシーを修理するウイリ...
- ホンダ、2026年F1参戦に向けた新たなパワーユ...
- 【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1第3戦】...
- マクラーレン代表、2位を失ったのは戦略が原...
小松礼雄コラム第8回:68周のロングランでグロージャン10位。ドライバーへの期待とハースの成長戦略
2017年6月23日
ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの第8回目をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
3戦連続ポイント獲得も、アクシデント&ペナルティで厳しい週末に
ロマン(グロージャン)が10位フィニッシュを果たし、チームとして3戦連続でポイントを獲得したカナダGPですが、アクシデントやペナルティも重なり、我々にとっては厳しい戦いでした。
金曜日に走り出してからすぐにマシンのベースの速さからして、予選でトップ10に入るのはおそらく難しいだろう……ということは判っていました。ハースのマシンが持っているダウンフォースやドラッグのレベルを考えると、モントリオールはあまり力を発揮できるコース特性ではないので、苦労するだろうなとは思っていましたが、実際にそうなってしまいました。
また予選では2台とも本来の速さを発揮できず、14、18位止まり。特にQ1の1回目のアタックはふたりとも遅く、ロマンも「マシンの感覚が違う」と訴えていました。次戦に向けて、その原因を解明しているところです。
決勝では順調なスタートを切ったロマンですが、ターン2で(カルロス)サインツJr.に幅寄せされ、片輪を芝生に落としながらも何とかポジションをキープしますが、そのすぐ後に2度目の幅寄せをされて接触。フロントウイングを壊され、緊急ピットインを余儀なくされました。
このタイミングでスーパーソフトタイヤに交換してコース復帰しましたが、最後尾近くからポイントを獲るためには、このまま最後まで走り切るしかありません。もし、最後までタイヤが保たなければそれまで……というレース展開になりました。
さらにブレーキの温度も高くなっていたので、ブレーキとタイヤをマネージメントしながらの走行になりましたが、ロマンは68周タイヤを保たせて走り切り、しかもフェルナンド(アロンソ)が終盤にパワーユニットのトラブルでリタイアしたため、10位まで挽回することができました。
途中、ロマンから無線で何回か「これが本当にベストな戦略なのか?」と聞かれましたけど、「これがベストだ」と言い続けました。最終的に10位でチェッカーを受けると、「ハッピー。良い戦略だった」と言っていましたけどね(笑)。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
3戦連続ポイント獲得も、アクシデント&ペナルティで厳しい週末に
ロマン(グロージャン)が10位フィニッシュを果たし、チームとして3戦連続でポイントを獲得したカナダGPですが、アクシデントやペナルティも重なり、我々にとっては厳しい戦いでした。
金曜日に走り出してからすぐにマシンのベースの速さからして、予選でトップ10に入るのはおそらく難しいだろう……ということは判っていました。ハースのマシンが持っているダウンフォースやドラッグのレベルを考えると、モントリオールはあまり力を発揮できるコース特性ではないので、苦労するだろうなとは思っていましたが、実際にそうなってしまいました。
また予選では2台とも本来の速さを発揮できず、14、18位止まり。特にQ1の1回目のアタックはふたりとも遅く、ロマンも「マシンの感覚が違う」と訴えていました。次戦に向けて、その原因を解明しているところです。
決勝では順調なスタートを切ったロマンですが、ターン2で(カルロス)サインツJr.に幅寄せされ、片輪を芝生に落としながらも何とかポジションをキープしますが、そのすぐ後に2度目の幅寄せをされて接触。フロントウイングを壊され、緊急ピットインを余儀なくされました。
このタイミングでスーパーソフトタイヤに交換してコース復帰しましたが、最後尾近くからポイントを獲るためには、このまま最後まで走り切るしかありません。もし、最後までタイヤが保たなければそれまで……というレース展開になりました。
さらにブレーキの温度も高くなっていたので、ブレーキとタイヤをマネージメントしながらの走行になりましたが、ロマンは68周タイヤを保たせて走り切り、しかもフェルナンド(アロンソ)が終盤にパワーユニットのトラブルでリタイアしたため、10位まで挽回することができました。
途中、ロマンから無線で何回か「これが本当にベストな戦略なのか?」と聞かれましたけど、「これがベストだ」と言い続けました。最終的に10位でチェッカーを受けると、「ハッピー。良い戦略だった」と言っていましたけどね(笑)。
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
3/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
3/23(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
※オーストラリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 51 |
2位 | シャルル・ルクレール | 47 |
3位 | セルジオ・ペレス | 46 |
4位 | カルロス・サインツ | 40 |
5位 | オスカー・ピアストリ | 28 |
6位 | ランド・ノリス | 27 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 16 |
9位 | ランス・ストロール | 9 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 8 |
※オーストラリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 97 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 93 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 55 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 26 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 25 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 6 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
2024年F1カレンダー
第3戦 | オーストラリアGP | 3/24 |
第4戦 | 日本GP | 4/7 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |