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「バトンはモナコ出場を二つ返事で引き受けた」とマクラーレンF1。今季型マシンの事前テストは「必要なし」

2017年4月15日

 フェルナンド・アロンソの代役として今年のモナコGPに出場することが決まったジェンソン・バトンだが、事前に2017年型マクラーレン・ホンダMCL32をドライブすることなくモナコに臨むことが分かった。


 アロンソがインディ500に参戦するため、同日に決勝が開催されるモナコGPを欠場することになり、その代役をチームのリザーブドライバーであるバトンが務めることが発表された。


 昨年末でいったんF1レース活動から離れ、休養期間に入っているバトンは、これまでMCL32に乗ったことがない。バーレーンGPの後には今季初のインシーズンテストが行われるため、それを今季マシンを経験する機会として利用することや、ロシアやスペインのFP1で走ることも可能だが、マクラーレンはそれを考えていないという。バトンはシミュレーターでの経験のみで実戦に臨むということだ。


 バーレーンテストには新人ストフェル・バンドーンと、開発ドライバーでシミュレーション作業を中心になって行っているオリバー・ターベイが参加する予定となっている。


「ジェンソンはF1で17年も走っている。現在のダウンフォースレベルも経験済みであり、今年の技術上の違いも承知している」とマクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエはバトンが事前にテストを行わない理由について語った。


「バルセロナのプラクティス1で走ることはさほど役に立たないという点で意見の一致を見た。彼はフィジカルの面でいい状態だ。来週のテストでオリバー・ターベイを起用するのは、シミュレーターとの相関精度の微調整というプログラムの一環だ」


「マクラーレン・テクノロジーセンターのシミュレーターは非常に正確だ。(バトンにとっては)2、3日、今季モデルのシミュレーターでモナコのコースを走った方がいいと、お互いに考えた」


 バトンはすでに数日、今季マシンのシミュレーターを経験済みで、来週本格的な作業を開始するという。


「彼は非常に才能のあるワールドチャンピオンだ。F1の経験が長い。プラクティス1で10周も走れば問題ないはずだ」とブーリエ。


 アロンソのモナコ欠場を発表した時点で、マクラーレンは、代役は決まっておらず候補は何人かいると述べていた。しかしブーリエは、実際には現実的な候補はバトンしかおらず、彼はすぐに出場を承知したと述べた。


「彼の最初の反応は『いいね。わくわくするよ』というものだった」とブーリエは言う。
「話し合いは非常にスムーズに進んだ。彼は我々と契約しており、当然候補だった」


「あの電話での声を聞いたら誰でも彼が本当に興奮しているのが分かったはずだ。このアドベンチャーに彼が参加してくれることを喜んでいる」 



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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