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バトン「F1に乗らないと決めるのが早すぎた」

2016年11月27日

 ジェンソン・バトンが、2017年はF1でレースをしないと決めるタイミングが、少し早すぎたことを認めた。判断そのものに後悔はないものの、残りのレースでの心構えに影響があったからだという。 


 今年36歳になったバトンは、8月のサマーブレークの間に、2017年にはF1のレースシートから降りることを決め、9月のイタリアGPの週末にその意向を明らかにした。


 だが、8月の休み以降、バトンの成績は「まだら模様」となり、スパとセパンの予選では力強いパフォーマンスを見せたが、8レースで3回のQ1敗退を喫し、ポイントは2回しか獲得していない。これに対して、チームメイトのフェルナンド・アロンソは、スパ以降の8戦で5回の入賞を果たしている。


 発表のタイミングについて質問されたバトンは、「8月の時点で決めたのは、少し早かったような気がしている」と語った。


「ドライバーがレースをいったん離れるとか、あるいは引退しようと決める時には、できるだけ最終決定を遅らせようとするものだ。僕の場合は、それがあまりにも早すぎたし、結果として気持ちの面で間違いなく何かが変わってしまった。残念なことにね。自分では気持ちは変わらないと思っていたけど、実際には変わってしまったんだ」


 この日曜に、バトンはアブダビで305戦目のグランプリを迎える。2018年にレースシートに復帰する含みも残しているとはいえ、これが彼にとってF1では最後のレースになる可能性が高い。


 だが、彼はこれが「引退前の最後のレース」だと思ってはいないと強調した。自分では70歳になってもレースを続けるつもりでいるというのだ!


「この日曜は重要な日になる。だけど、『もうさっさと終わりにしたい』と思いながら、最後のレースを迎えるわけではないんだ。僕はいつもどおりにワクワクした気分で最後のレースに臨もうとしている。すばらしいレースができそうだし、これまでのすべてのグランプリと同様に全力を尽くすつもりだからね」


「そもそも僕は引退するわけじゃない。来年もこのチームで仕事を続けることになっていて、他のカテゴリーではレースをすると思う。もっと先のことを言うなら、70歳をすぎてもドライブしていたい」


「いよいよそれもできなくなるまでは、引退なんて言わないよ。(70歳の自分と今の自分に)違いがあるとすれば、プロとして稼げるかどうかだけだ」


 またバトンは、自分にとって重要なのは成績よりも、レースを楽しめるかどうかだと述べた。
「(日曜の決勝が)いいレースになることを期待している。ただ、正直に言えば、何位でフィニッシュするかはどうでもいい。僕にとってより大事なのは、コース上での戦いを楽しむことだ」



(AUTOSPORTweb)




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