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「チャンスの匂いを嗅ぎ付けたときのアロンソは最強」:英誌全ドライバー評シンガポールGP編
2016年9月24日
英AUTOSPORTが2016年第15戦シンガポールGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回は最高点10点がふたり、9点が3人に与えられた。マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソも高く評価されている。
この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。
■勝利を争ったふたりが満点の評価
今回10点の評価がなされたのはニコ・ロズベルグとダニエル・リカルドだった。
メルセデスのロズベルグは、ポールポジションから優勝を獲得した。
「ボスのトト・ウォルフが、今回のロズベルグはこれまで見たなかで最も素晴らしいパフォーマンスを見せたと称賛した。その言葉に全く異論はない」と寸評には記されている。
「予選で彼はポールを獲得できるラップを2周走り、他の全ドライバーを完全に叩きのめした。決勝ではブレーキトラブルで苦労することになったが、うまく状況をコントロールし、誰よりも速く走り、勝利をつかんだ」
レッドブルのリカルドは2番グリッドから2位表彰台を達成した。
「去年必死にベッテルを追い、見事な走りを見せながら届かなかったリカルドは、今年もまた素晴らしい走りでロズベルグに迫ったが、最終的には倒すことができなかった」
「プラクティス後のセットアップ変更によりウルトラソフトタイヤからさらに力を引き出すことができるようになった。予選Q3で驚くべきラップを走り、メルセデス2台の間に割って入った」
「決勝では全力でロズベルグにプレッシャーをかけたが、届かなかった」
■今季最高のパフォーマンスを見せたライコネン
9点の評価を得たのは、キミ・ライコネン、ケビン・マグヌッセン、アロンソの3人だった。
フェラーリのライコネンは5番グリッドから4位を獲得した。
「ライコネンは今シーズンここまでで最強のパフォーマンスを発揮したといってもいいだろう。週末を通して非常にいい走りをし、決勝中にはハミルトンにプレッシャーをかけた」
「表彰台に値する走りだったが、ハミルトンの戦略への対応にフェラーリが手間取ったことで実現しなかった。それでもライコネンはベッテルより速かったし、予選Q3のラップをまとめきれなかったこと以外は完璧だった」
ルノーのマグヌッセンは15番グリッドから10位フィニッシュ、自身とチームにとって今季2度目の入賞を成し遂げた。
「自分の価値をルノーに対して証明すべき、非常に大事な時期に、しっかり結果を出した。1周目のカオスが入賞の助けになったのは間違いないが、その位置を維持したのは、一貫して速く走り続け、同時にタイヤをうまく管理し、自分より速いマシンに勝った、自身の力だ」
「エリクソンのザウバーに予選で敗れたのは残念だったが、クビアトのトロロッソから9秒以内でフィニッシュしたのは素晴らしい結果だ」
■チャンスは逃さないアロンソ。バトンは悪い流れ断ち切れず
アロンソは予選でQ3に進出し9位を獲得、決勝では7位でフィニッシュした。アロンソは9点の高評価が与えられた。
「好結果を挙げるチャンスを嗅ぎ付けたときのアロンソは、必ず結果を出してみせる。予選ではもう少しだけいい仕事ができる余地があったかもしれない。Q3最初のアタックラップはサインツにわずかに遅れる程度だったのが、2回目のランで自己ベストを更新することができなかったからだ。しかし決勝ではいつもの強力なスタートを決めて、それを補った」
「ベッテルとフェルスタッペン相手にはどうすることもできなかったが、可能ななかで最高の結果を達成した」
チームメイトのジェンソン・バトンは12番グリッドからスタートしたが、接触でダメージを負い、リタイアに終わった。バトンの評価は7点だった。
「F1ではほんの小さなことの積み重ねが大きな違いにつながることがしばしばある。プラクティスで不調だったバトンは、Q2ではアロンソから0.1秒差で周回していたが、ウォールに接触し、タイヤにダメージを負った」
「決勝スタート直後、ヒュルケンベルグを避けようとしてボッタスにヒット、フロントウイングを破損し、フロアとブレーキダクトが損傷を受けた。それでも戦い続けたバトンだが、最終的にはブレーキ故障の懸念からリタイアする結果となった」
■シンガポールGP 全ドライバーへの評価点
英AUTOSPORTによる2016年第15戦シンガポールGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:6点
ニコ・ロズベルグ:10点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:9点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:5点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:10点
マックス・フェルスタッペン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:8点
セルジオ・ペレス:8点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:9点
ジョリオン・パーマー:6点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:7点
カルロス・サインツJr.:7点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:6点
フェリペ・ナッセ:7点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:9点
ジェンソン・バトン:7点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:8点
エステバン・オコン:5点
■ハース
ロマン・グロージャン:4点
エステバン・グティエレス:7点
(AUTOSPORTweb)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |