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scope:「公平なペナルティ」に近づくために

2016年5月10日

 今日のように細かいルールも分析ツールもなかった時代には、ドライブスルーや10秒ストップ&ゴーのペナルティは現在より、はるかに多かった。ただし、もっとレースが豪快だった時代にはペナルティ後に挽回することも可能で、その挽回劇もファンにとってレースの醍醐味。作戦も今日のように画一化されていなかったから、ペナルティもレース中の“変動”の一部だった。順位変動が難しい現在のF1では、10秒加算は挽回できないハンデとなる。

 ダニール・クビアトに対する10秒ストップ&ゴーは、30秒加算に等しい重いペナルティだ(ゴールまで3周を切って、このペナルティが科せられた場合にはゴール後、レースタイムに30秒が加算される)。スタート直後のターン2で彼が後輪をロックさせたことによって、セバスチャン・ベッテルだけでなくダニエル・リカルドもセルジオ・ペレスも決定的なハンデを背負った。前方の混乱は中団から後方にも影響を与える。だから、大きな混乱を引き起こした罪で「10秒ストップ&ゴー」というのなら理解できる。

 理解できないのは、クビアトへのペナルティの理由が「連続するコーナーで2度もカーナンバー5に衝突したから」と、された点だ。これではクビアトが、ほとんど故意にベッテルを“狙い撃ちした”と言っているようなもの──そんな可能性はゼロなのに。
 短時間で起こった二度の事故は衝撃的だったし、誰だって「2回連続はないよな」という感情を抱いていることを考えると、こういう理由づけはわかりやすいものの、2回の接触は状況がまったく異なる。ターン2は本人も認めるとおりクビアトのミス。しかしターン3はベッテルが何らかの理由によって加速区間で突然スロットルを閉じているのだから、その理由を把握するのがスチュワードの仕事だ。追突したのがクビアトでなかったら、避けきれなかったドライバーに、やはり重いペナルティが科せられただろうか? 結果として同じペナルティになるとしても、ターン3に関してはレース後にふたりのドライバーから見解を聞くべきであったと思う。

「通常はレース後に審議する」と規則で謳われていながら、レース中にペナルティが決められる。これには反論が許されておらず、ドライバーは即座にペナルティを消化しないとレース失格になる。興業として、ゴール後に順位が変わる事態を避けたいのは理解できるが、興業を考えるのはFIAではなくFOMの仕事だ。





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