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連載「FACES」第5回:ダニエル・リカルド

2016年1月29日

 HRTでF1にデビュー、シーズン後半を走った2011年。小さなチームを取材するプレスは少なく、ドライバーのインタビューセッションでは、いつも“個別取材”のようにいろんな話を聞くことができた。非力なマシンでは、速さを判断することはできない。それでも印象的だったのは、当時22歳のリカルドが、つとめて冷静に的確に自分のレースを分析する姿勢だった。結果が望めるマシンではなくとも、たとえばアブダビでチームメイトを抜けなかった原因がリヤタイヤを摩耗させてしまったことにあったとしたら……。

「問題は、僕がスタートで後退してしまったことだ。そこからリヤタイヤに負担をかけすぎて、毎回ターン7の立ち上がりでホイールスピンさせてしまった。だからDRSを使っても抜くのが難しくて。フラストレーションを感じたけれど、そういうポジションに自分を置いてしまったのは僕自身だ。アブダビの1周目は十分にアグレッシブでなかったことと、コース上のどこに行くべきかという選択が間違っていたことのコンビネーションだったと思う」

 リカルドの分析の特徴は「状況がこうだったから」で済ませるのではなく、必ず、自らに原因を見出して自分が解決すべき点を探っていくところにある。

 トロロッソのレギュラードライバーに昇格した2012年。バーレーンGPで6位というベストグリッドを得ながらスタートで出遅れ、その後も理想のラインに戻れず16位までポジションを落としてしまった。その1周目は、深い落胆と、長い思考と、明確な結論をもたらした。

「ああいうかたちで学ぶのは、気持ちの良いことではなかった。直後の1週間は本当に考え込んだよ。でも、それは僕自身が考えたかったからだし、結果として学べたのはとても良かったと思う。6位というグリッドで、たしかに僕は少し緊張していた。スタートもうまくいかなかった。その後は勢いをなくし、どんどん失う方向に行ってしまった。精神的にも僕には弱点があったんだと思う。気持ちの良い学び方ではなかったけれど、学べて良かった。最終的に、十分に時間をかけて自分の頭を整理できたのは夏休みだったね──1周目を左右するのは、マシンよりもドライバーによるところが大きい。大きなリスクを冒さなきゃいけない時もある。そこで僕は必ずしも十分なリスクを冒していなかった。でも、本当に断固とした姿勢でチャンスをつかみにいけば、大半のケースではうまくいくと理解できたんだ。シーズン後半をどう戦うべきかわかって、僕はそれまで以上に自信を持ってアグレッシブにレースに臨み、弱点を克服することができたと思う」





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