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ホンダF1本橋CEがスペック3のセッティングを解説:「レース現場ではエネマネのチューニングを最適化していきます」

2019年6月23日

 2019年F1第8戦フランスGP予選のトロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンが11番手の好位置に。パワーユニット交換によるグリッドペナルティを受けているダニール・クビアトは決勝重視のセッティングで19番手からの追い上げを狙う。


 今回は、レースパフォーマンスが向上したというスペック3のホンダ製パワーユニットについて本橋正充チーフエンジニアに話を聞いた。


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──今週末はダニール・クビアトがグリッド降格のペナルティを受けたため、予選よりもレースに向けた作業に専念したわけですね。
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):そうですね。最後尾スタートは残念ですが、それを除けば順調な1日でした。新しいスペック3のパワーユニット(PU/エンジン)も問題なく作動していますし、セッティング作業も滞りなく進みましたね。


──今回は主にターボチャージャーの改良で、(ピエール)ガスリーも言っていたように、特にレースパフォーマンスの向上が期待できるということですか?
本橋CE:そうですね。今のところは実走でも予想通りに機能していますし、決勝レースでも期待に応えてくれるんじゃないかと思っています。レースパフォーマンスは、以前より確実に上がっているはずです。


──ターボの効率が上がった分を、エンジン本体のパワー側に振るのか、あるいは回生エネルギーの方に回すのか、その振り分けはレース現場でのセッティングでも可能なんですか?
本橋CE:ある程度は可能です。しかし、あくまでメインはハードウェア側で加える変更ですね。各サーキットの特性を見据えて、ある程度の割り振りを事前に決めておくわけです。そしてレース現場ではエネルギーマネージメント、いわゆるエネマネですね、そのチューニングを最適化していきます。


──ということは今回クビアト車に入れたスペック3は、ポール・リカール以降レッドブルリンク、シルバーストン、ホッケンハイムと続くサーキットで、エンジンパワーに振るか、回生を重視するか、ある程度ハード側の特性を事前に決めて投入してきたと。
本橋CE:そういうことです。チューニングでもある程度の振り分けは可能ですが、やはりハードウェアありきですから。方向性は開発段階でターゲットを決めて、そこに合わせて進めるわけです。

■レッドブルとトロロッソによるハードウェア側による違いは?

──ではレッドブル用とトロロッソ用では、振り分けに関しても変えていますか?
本橋CE:いえ、そこはまったくいっしょです。同じF1マシンですし、そこに搭載されるパワーユニットの基本的な狙いもひとつなんですね。なのでどちらのチームにも、同じものが入っています。もちろん車体特性やドライバーの運転の違いはありますが、そこはレース現場でわれわれが合わせていきます。セッティングは両チームで違いますが、ハードウェアはまったく同じということです。


──今回のターボチャージャーに関しても、振り分け方が違うことはないと。
本橋CE:ハードウェアとしては、まったく同じです。


── 一方、スペック2を継続使用するアルボンは、予選ではQ3を狙ったと思うんですが、わずかに届きませんでした。とはいえスタートタイヤを自由に選択できる11番手は、結果オーライでしょうか?
本橋CE:そうですね。初日2回のフリー走行では、若干調子が悪かったんですね。それが二日目には、かなりラップタイムが向上できている。チューニングや車体のセットアップが、うまくまとめてきてる印象です。


──今年のトロロッソは、レース週末で外すことがほとんどないですね。
本橋CE:(苦笑しながら)そうですね。去年に比べると。やはり車体もパワーユニットもそうですけど、経験とデータの積み重ねで改善していくわけで、去年の数々の失敗を繰り返せない、それが糧になってるんだと思いますね。


 それはもちろん、僕らもいっしょですし。どこがウィークポイントなのかしっかり把握することがまず第一で、それからそこに手を入れていく。トロロッソもそれを地道にやって来た結果、どんなサーキットでもある程度のパフォーマンスを発揮できるようになったんでしょうね。



(Kunio Shibata)




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