最新記事
- フェラーリF1、マイアミGPスペシャルカラーの...
- フェラーリF1、HPとの複数年のタイトルパート...
- ペナルティに憤慨するサージェント「誰も僕に...
- アルボンのホームGP誕生か。F1がタイでの開催...
- フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用す...
- フェラーリF1、マイアミGPでSF-24のカラーリ...
- 突然の「奇妙な」失速。上海でのペース不足に...
- タイヤ装着前に信号が変わるミスが発生、クル...
- 2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバー...
- 2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバー...
- RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』との...
- 次なる中国人F1ドライバーの誕生には時間がか...
F1 Topic:年間総点数21点は無視できない、初代ファステストラップポイント獲得者予想
2019年3月17日
いよいよ、F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レースがスタートする。このレースは2019年シーズンの1戦目という以外に、もうひとつ今までなかったある出来事がスタートする重要な一戦となる。それはファステストラップポイントの復活だ。
ファステストラップポイントは、1950年から59年まで導入されていたが、その後は消滅。今回60年ぶりに復活した。
ファステストラップポイント導入に関しては、いまだに賛否はあるものの、導入されたからには狙いに行くと答えるのは、メルセデスのレースストラテジストのジェームス・バレスだ。
「1回のファステストラップポイントで得られるポイントは1点だが、年間で21回のチャンスがある。チャンピオンシップを考えると、決して無視はできない」
では、どのようにして狙いに行くのか。バレスは次のように分析する。
「まず、燃料が軽くなった最後のスティントで狙うことになるだろう。タイヤのデグラデーション(劣化)が大きい場合は、タイヤを交換した直後が狙い目だが、今年のタイヤはどのサーキットでもそれほどデグラデーションが大きくはないと予想されるので、スティントの最後に狙いに行くことになるだろう」
■フリーピットストップできるドライバーが最有力か
ファステストラップポイントを獲得できるのは、トップ10のドライバーだけなので、ファステストラップを獲得するためだけに、燃料が軽くなったレース終盤にピットインしてタイヤを新品に変えるとというドライバーはいないだろう。
ただし、バレスは「トップ10内を走行しているドライバーでも、ファステストラップを獲得するために、燃料が軽くなったレース終盤にピットインしてタイヤを新品に変えるドライバーが出てくる可能性はある」と指摘する。
それは、前車との差がオーバーテイクできるほど接近しておらず、かつ1つ後ろのポジションのドライバーとの差がピットストップのロスタイム以上あり、いわゆる「フリーピットストップ(ピットストップしても順位が落ちない)」の権利を持っている場合だ。
そこで要注意となるドライバーは、優勝争いをしているドライバーより、トップ3チームで形成する第1集団の最後尾を走っているドライバーだ。メルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダの3チームの中で、最後方のドライバーと第2集団との差が20秒以上あれば、そのドライバーはピットインして、新品タイヤに交換して、ファイナルラップにファステストラップを狙う可能性がある。
そこで過去5年間のオーストラリアGPのファステストラップ獲得者を調べてみると、そのドライバーは以下の通りだった。
2018年 ダニエル・リカルド (レッドブル)
2017年 キミ・ライコネン (フェラーリ)
2016年 ダニエル・リカルド (レッドブル)
2015年 ルイス・ハミルトン (メルセデス)
2014年 ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
2014年と15年のメルセデスは他を圧倒していたので、優勝争いをしていてもファステストラップを取れたが、16年以降は必ずしも優勝争いをしていたドライバーではない者が獲得していることがわかる。前後との差がある第1集団の最後方のドライバーは、たとえピットインしてタイヤを新品に変えなくとも、タイヤを温存できるので、レース終盤に良いラップを刻むことができる。
今年のオーストラリアGPでその可能性が高いのは、予選4番手のマックス・フェルスタッペンか、5番手のシャルル・ルクレールあたりだろう。もちろん、予選で3番手のフェラーリ以下に対してコンマ5秒以上の大差をつけたメルセデスが、タイヤの状態が良くないレース終盤でもファステストラップを記録可能性もある。
ファステストラップを賭けた、もうひとつの戦いにも注目したい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |