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F1第11戦ハンガリーGP決勝トップ10ドライバーコメント

2017年7月31日

 2017年F1第11戦ハンガリーGP決勝トップ10に入ったドライバーたちが決勝日を振り返った。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位

 チームのメンバー全員が今日の結果を誇りに思っていいと思う。でも決勝の後、キミ(・ライコネン)には申し訳なかったと言ったんだ。僕は(トラブルで)苦労していてペースが遅かった。それで(後ろからメルセデスが追いついてきて)キミは2台にはさまれる形になってしまった。彼にとってはいいことじゃなかった。


 きついレースだったけれど、最終的にはいい結果で締めくくることができた。ステアリングホイールのトラブルがどんどん悪化していった。今の時点では理由は分からない。これから再発防止策を講じなければならないけど、今日のレース中には何もできることがなかった。すごく変な感じでいらいらしたよ。でもしばらくしてから、そのことは忘れて慣れることにしようと考えた。楽ではなかったけど、終盤にはペースもそれほど悪くなかった。 


(トラブルについて語り)ステアリングが左に傾いてしまって、ストレートを走っていてもまっすぐにならないんだ。右コーナーはいいけど、左コーナーを走るには慣れが必要だった。チームからは縁石は避けるように言われた。でもここは縁石を使って走るコースだから、パフォーマンスに影響した。キミにとってもよくなかったね。彼はもっと速く走ることができたんだ。


 終盤は速く走れるようになったけど、僕の後ろに列ができていた。ここがオーバーテイクできないコースでよかったよ。でも絶対にミスはできなかった。 


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=2位

 今日のマシンは最高だった。ハンドリングがパーフェクトで、快適に走ることができた。セブ(ベッテル)のすぐ後ろを走っている時でさえもマシンの挙動はとてもよかった。


 メルセデスに抜かれるかもしれないという心配はしていなかった。とてもいいスタートを決めて、ターン1までのアプローチもうまくいった。その後も楽な気持ちで走った。ここのコースはオーバーテイクが難しい。チームメイト相手に無理なことはしたくなかった。ただ、2台のマシンにはさまれて走るというのは簡単な状況ではなかった。

2017年F1第11戦ハンガリーGP 2位キミ・ライコネンを勝者セバスチャン・ベッテルが祝福

 ピットストップに呼ばれた時、本当はもう少し走り続けたかった。あの時、速さがあったんだ。でもチームは大局を見ているのだし、彼らを信頼する。


 結局レースの間ずっとセブの後ろを走り続け、最大限のスピードを発揮せずに終わった。今日はもっといいポジションでフィニッシュできるツールを手にしていたんだけどね。でも、僕は予選をもっとうまくやらなければならなかったと思う。 


 チームとして達成した結果に満足している。それが一番重要なことだ。僕は勝つためにここにいるわけだけど、それでも大局を見れば、素晴らしい週末だったし、それを最大限に活用したのだといえる。 


(ベッテルの前に出られなかったことについて語り)チームとしてのプランがあった。予選でセブがトップだったから、彼が前に行く。そしてどういう形であれ、1−2フィニッシュをすることが目標だった。
 僕は昨日の予選でミスをしてしまったからね。昨日の自分の仕事を振り返ってみれば、決勝でもっといいチャンスをつかめなかったのは自分自身のせいなのだと思う。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=3位

 難しいレースだった。ペースはそれほど問題ではなかった。でも前のマシンに1.5秒差以内に近づくと、それ以上接近するのはものすごく難しくなる。つまり今日はフェラーリにとってトラックポジションがかなり有利になったんだ。セバスチャン(・ベッテル)が苦戦しているのに、誰も追い抜けなかった。


 僕らチームは、ふたりのポジションを入れ替えて挑戦してみたけれど、ルイス(・ハミルトン)もフェラーリを抜くことができなかった。つまりポイント上でメリットを得ることはできなかったわけだけど、それでも試してみてよかったと思う。ルイスは抜けなかった場合はポジションを返してくれると約束してくれていたからね。


 バックマーカーに苦労して、ルイスとのギャップが大きくなってしまった。それでもルイスとチームは約束を守ってくれて、最終ラップでポジションを元に戻した。タイトル争いをしている状況で、誰もがそうするとは思わないから、彼は立派だと思う。真のチームプレーヤーだ。


 ポイントに関しても選手権ランキングに関しても、状況はさほど悪くはない。ルイスも僕も可能性をキープしている。

2017年F1第11戦ハンガリーGP ルイス・ハミルトンから3位を返してもらいチェッカーを受けるバルテリ・ボッタス


(ポジション入れ替えについて説明し)キミ(・ライコネン)に近づこうとしてもチャンスがなかった。それでルイスとポジションを入れ替えた。でもその間に僕はバックマーカーにてこずって、時間を大幅にロスした。本当についてないと思ったが、チームは約束を守って最後にポジションを入れ替えてくれた。とてもうれしいし、感謝している。


 ルイスにも心から感謝している。自分が表彰台の位置を走っているときにポジションを戻すというのは、誰でもできるようなことじゃない。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=4位

 今日はベストを尽くした。これだけ頑張ってプッシュしたというのにグリッドと同じ位置でフィニッシュするなんてがっかりするよ。


 無線が機能しない時期があった。プッシュしていてペースもあったけど、バルテリに引っ掛かっていた。でも無線が故障していたから、その時はチームに何も伝えられなかった。


 レース終盤、約束を守った。もしキミ(・ライコネン)を抜けなければ、バルテリにポジションを返すと言ったんだ。今年最初から言っているように、僕はこのタイトルを正しいやり方で勝ち取りたいと思っている。シーズン終盤になってほんのわずかの差で負けたら、違う考え方をするかもしれないけど、でも僕は正しいことをすべきだと信じている。いい行動をとっていれば、自分にいいことが起こると思っているんだ。 

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス) 2017年F1第11戦ハンガリーGP
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス) 2017年F1第11戦ハンガリーGP

 一時は(ポイントリーダーのセバスチャン・ベッテルとの)差が20点で、それが1点になって、今度は14点に戻った。僕らはシーズン前半戦にかなりポイントを取り損ねたと思う。でも、サマーブレーク後にもっと強くなって戻ってくることができれば、僕らが勝てるはずだ。 


(ボッタスにポジションを返したことについて語り)僕は約束を守る男だ。(ボッタスに追いつかせるために)7秒ペースを落とした。(ボッタスのすぐ後ろにいた)フェルスタッペンにも抜かれてしまうんじゃないかと思って心配したけど、幸いそうはならなかった。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=5位

 (ダニエル・リカルドとの接触について)もちろん、あんなことは起きてほしくなかった。


 すべてはターン1で始まった。スタートはすごくうまく決まったけれど、ボッタスに押し出されるような形になり、スピードを失った。


 ターン2で(リカルドと)ポジションを争うなかで、ブレーキングを遅らせた。僕はイン側をキープしようとしたが、ロックしてしまい、ついてないことにダニエルのマシンの一番弱い部分に接触してしまった。


 もちろんダニエルを避けようとしたけれど、残念ながらそれができなかった。

2017年F1第11戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペンにヒットされてダニエル・リカルドはリタイア

 誰にもヒットするつもりなんてなかった。相手がチームメイトならなおさらだ。特にダニエルとはいい関係を築いているからね。いつもすごくうまくいっているし、笑いが絶えないんだ。


 こんなことになって残念だ。ダニエルにもチームにも謝りたい。今回は大量に得点できたはずだった。ダニエルとは個人的に話をして解決するつもりだ。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=6位

 今日は7位か8位だろうと思っていたが、(ダニエル・)リカルドがリタイアしたから、6位が可能になった。それをしっかりつかんだんだ。週末を通してこの結果を出すために努力してきた。ミスなく、いいプラクティスセッションを過ごし、予選を強力に戦い、今日はレースを完璧に走った。


 シーズンのなかに3回か4回は競争力を発揮できる週末がある。そういうときにはチャンスを最大限に生かし、ポテンシャルをフルに利用しなければならない。今週末はまさにそういう仕事ができた。スパとモンツァでは苦労するだろうから、今はこの結果を喜び、困難なレースのことはその時が来たら考えることにしよう。


 カルロス(サインツJr.)とのバトルは本当に熾烈だった。スタートでもセーフティカー後のリスタートでも一緒、ピットインのタイミングも同じだった。激しい戦いで、新品タイヤに負担をかけてプッシュできるのは2周だけだと分かっていた。  
 最初の2周を過ぎるともうプッシュできなくなる。だから可能な時期に“カミカゼ”のように攻めて、それがうまくいった。  


 決勝最後にファステストラップを記録したのはサプライズの贈り物のようなものだけど、遠慮なく受け取っておくよ!


 間違いなくいいレースだったから、笑顔でサマーブレークを迎えることができるね。


■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=7位

 すごいレースだった! 僕はとてもいいスタートを切ることができて、ターン1で2台のマクラーレンをアウト側から抜いて、ターン2でもそのポジションをキープした。その時点で、僕にはメルセデスの1台も食える可能性が見えていたんだけど、無理せずに一歩下がることに決めた。もう十分にいい位置にいたからだ。


 その後、フェルナンド(・アロンソ)の攻撃からポジションを守るのは、すごく難しい仕事だった。今日の彼は、僕らよりずっと速かったんだ。結局、彼には抜かれてしまったけど、7位を確保できたことに満足しているよ。今の僕らにとって、これは金メダルにも等しいからね!


 全体としては、とてもポジティブな週末になった。昨日の予選は完璧だったし、今日のスタートとレースも最高だった。これでいい気分で休暇に入れる。そして、自分のシーズン前半戦には十分に満足している。ここまで、完走したレースでは必ずポイントを獲ってきた。この記録はぜひ後半戦でも続けていきたいし、僕はこの中団グループでのバトルをエンジョイしている。今からシーズンの後半戦が楽しみで仕方がないよ!


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=8位

 8位でレースを終えたことに、とても満足している。今回はクルマのフィーリングがいまひとつで、楽な週末ではなかった。けれども、こうしてレースでは状況を好転させて、ポイントを獲得できたのだから、良いリカバリーだった。ものすごくいいスタートを決めて、その後のポジショニングも良かったことが、最終的な結果に大きな影響を及ぼしたと思う。


 チームメイトと軽い接触があり、フロントウイングにダメージを受けたものの、幸いなことにそれでクルマのバランスが変わることはなかった。その後は、時間の大半を(カルロス・)サインツJrと(フェルナンド・)アロンソの後方で過ごしたが、ひどく忙しいレースというわけではなかった。ただ、ピットストップでタイムロスがあり、タイヤ交換をうまく生かして彼らの前に出られなかったのが残念だ。


 全体としてみると、今季の前半戦はとても好調だった。これまでの仕事に十分に満足して、気分良く休暇を迎えられると思う。


エステバン・オコン 決勝=9位
 スタートがきれいに決まらず、それが僕のレース全体に悪影響を及ぼした。ターン1ではセルジオ(・ペレス)と接触して、こちらはフロアにダメージを負うことになり、多少のパフォーマンス低下はあったけど、レースが続けられないほどではなかった。


 でも最終的には、チームのために重要なダブルポイントフィニッシュを達成できた。この週末、決勝に至るまでの過程がかなり困難だったことを考えると、これは素晴らしい結果だ。スタート直後を除けば、とてもクリーンなレースができて、ストフェル(・バンドーン)からの強いプレッシャーにも耐えられたから、この結果には満足している。


 今日はチームとしての主なライバルたちよりも上位でフィニッシュできた。ハッピーな気分で休暇に入れそうだ。僕自身もシーズン前半戦で50ポイント近くを獲得したし、チームは後続のチームに対して大量のリードを保っている。この後の休暇を利用して自分たちのバッテリーを充電し、さらに多くのポイントを稼げるような体制を築いて後半戦に臨みたい。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ストフェル・バンドーン 決勝=10位

 僕にとってすごくポジティブな週末だった。ここでは高い競争力を発揮できると最初から分かっていたし、週末を通してトップ10内の位置をキープすることができた。
 今回のようなチャンスが訪れたときには、両手でしっかりつかまなければならない。僕らはそれを実行できたと思う。ピットストップは、後ろとのギャップをチェックして、オーバーカットしようと考えて、タイミングを図っていた。でも僕が小さなミス(注:正確な位置に停止できなかった)を犯してロックアップしたために、ピットストップに時間がかかってしまった。
  
 それでも決勝中のペースは励みになるもので、フォース・インディアよりも間違いなく速かった。それでもオーバーテイクはかなり難しかった。最終的にポイントをつかむことができたので、チームにとっていい週末だったと思う。  



(AUTOSPORTweb)




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