最新記事
- フェルスタッペン、トラックリミット違反を繰...
- 【角田裕毅F1第5戦展望】走行後の無線が物語...
- ノリスが劇的展開でスプリント予選トップに。...
- 【F1第5戦中国GP週末の要点】雨を味方につけ...
- 【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPスプリン...
- F1、フォーミュラE、ヒストリック。2024年モ...
- F1中国GP FP1:唯一のフリー走行はストロール...
- 【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPフリー走...
- 5年ぶりのF1中国GPで、ドライバーたちが路面...
- 複数のチームから関心が向く角田には「ベスト...
- レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイに...
- 鈴鹿を走り込んだ岩佐に期待したRB。FP1デビ...
【F1第15戦無線レビュー(1)】炎上するマシンに動揺するルクレール「なんてこった。神様、お願いだ」
2020年12月3日
2020年F1第15戦バーレーンGP決勝レースは、スタートから大クラッシュが発生。幸いにもロマン・グロージャン(ハース)は自力でコクピットを脱出し、最悪の事態は免れることになった。そのときの状況を無線とともに振り返る。
────────────────────
F1第15戦バーレーンGPは、今シーズン初の日没後に行われるトワイライトレース。スタート前、ガレージからダミーグリッドへ向かうレコノサンスラップで、ダッシュボードの光に反応していたのが、3番手からスタートするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。
フェルスタッペン:どうしてなのかわからないんだけど、ダッシュボードの左上が赤く光っていんだけど。
レッドブル・ホンダ:ちょっと待って……どう、直った?
フェルスタッペン:いや、まだ光っている。 黄色と赤い色が光っている
レッドブル・ホンダ:わかった。確認する
午後5時10分にフォーメーションラップが始まり、その数分後にスタートが切られた第15戦バーレーンGPは、スタート直後にだれもが想像もしていなかった悲惨が事故が発生する。
2コーナーでエステバン・オコン(ルノー)とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)にサンドウィッチされたランド・ノリス(マクラーレン)はフロントにダメージを負って、たまらず無線を入れる。
ノリス:接触して、フロントウイングにダメージを負って、路面を引きずっている。チェックしてほしい。だれかわからないけど、信じられないような動きで接触してきた
この接触で、直後にいたフェラーリ2台とランス・ストロール(レーシングポイント)が接触し、ストロールがコース外に弾き飛ばされる。ストロールと接触したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はコース内にとどまったが、3コーナーの立ち上がりでやや失速したため、その後方がさらに混乱を招いていく。
失速したベッテルを左側からオーバーテイクしようとするカルロス・サインツJr.(マクラーレン)。その後方で行き場を失ったキミ・ライコネン(アルファロメオ)はコース左側のランオフエリアへ出て、サインツとベッテルとの追突を回避した。
しかし、その一方で、ロマン・グロージャン(ハース)はコース右側へ進路を変更。だが、そこにはすでにコース右側を走行していたダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)がおり、グロージャンの右リアタイヤがクビアトの左フロントタイヤと接触し、グロージャンのマシンは飛ばされるような形でコース右側へコースアウト。ガードレールにマシン前方からクラッシュすると、炎に包まれる。
ルクレール:すごいクラッシュだ。*****。とにかく、ひどいクラッシュだ。炎があがっている。だれがクラッシュした?
フェラーリ:グロージャンだ。それ以外はまだ何も情報は入ってきていない
ルクレール:なんてこった****。神様、お願いだ
フェラーリ:赤旗が出たから、ピットレーンでクルマをとめてくれ
ルクレール:まだ情報は入っていないの?
フェラーリ:まだ情報は入ってきていない
その後、グロージャンが自力でコクピットを脱出し、メディカルスタッフに救出された映像が入り、ようやくサーキットが動揺から解放され、落ち着きが戻った。ハースのギュンター・シュタイナー代表がテレビのインタビューに答える。
「彼(グロージャン)はまだ少し動揺しているようだが、大丈夫だ。 これから精密検査を受けることになるだろう。 今回、救出に尽力してくれたすべての人々に感謝したい。彼らは非常に迅速に作業にあたってくれた。最悪の状況だったにもかかわらず、この程度のダメージで済んだのは不幸中の幸いだ」
その後、ピットレーンに戻ってきたメディカルカードライバーのアラン・ファン・デル・メルヴェと会ったシュタイナーは、直接ファン・デル・メルヴェに感謝の言葉を贈った。ファン・デル・メルヴェは救出の様子を次のように振り返った。
「あのようなクラッシュと炎を私はこれまで見たことがない。 ロマンは自分でコクピットから脱出してきた。あのような衝撃の後で、それはかなり驚くべきことだった。FIAが開発したすべてのシステム、ヘイロー、バリア、シートベルト、これらがすべてが正常に機能していたのだろう」
———————————-
無線レビュー(2)へ続く
(Masahiro Owari)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |