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レッドブル・ホンダ分析:アルボンは3基目のTCとMGU-H投入もペナルティなし。15戦以上の開催が確定か

2020年8月15日

 F1第6戦スペインGPでは、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがパワーユニット(PU)を交換した。ただし、普段あまり見ないパターンだった。通常、パワーユニットを交換する場合、ICE(エンジン)、TC(ターボ)、MGU-Hのエンジン本体部分を交換する場合は、まとめて交換する場合が多い。前戦70周年記念グランプリでレッドブル・ホンダの2台がパワーユニット交換したときも、そうだった。


 ところが、今回のアルボンはTC、MGU-Hを交換。つまり、ICEだけ交換しなかったわけだ。


 その理由をホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは次のように説明する。


「これまで使用したMGU-Hのうち、1基についてファクトリーにて確認したいことがあったので、万全を期すためにファクトリーに送り返しました。送り返していないほうのTCとMGU-HはスペアのPUに組み込まれているので、今回使用するPUには3基目のTCとMGU-Hを投入しました」


 つまり、1基目か2基目のMGU-Hを調査するためにファクトリーに送り返したが、もうひとつのTCとMGU-Hは今回レースで使用したいICEではなく、スペアとして準備しているICEに搭載されているので使えない。したがって、新しいTCとMGU-Hを投入したというわけだ。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第6戦スペインGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


 ただし、その新しいTCとMGU-Hというのは、3基目となる。新型コロナ禍でのパワーユニットの年間使用基数に関する改訂されたレギュレーションでは、シーズンが14戦以下ならば、ICE、TC、MGU-H、MGU-Kは2基。15戦以上になったら、3基となっている。現時点でシーズンは13戦目のエミリア・ロマーニャGPまでしか発表されていない。アルボンは今回、ペナルティを科せられるか。


 田辺TDはこう語る。


「今回、MGU-Hをファクトリーに送り返すという決定は、年間3基の使用が許されることも鑑みてのことです」


 つまり、私たちにはまだ13戦目までしか発表されていないが、FIAと各チーム、そしてパワーユニットマニュファクチャラーの間では、すでに年間15戦以上となることが決定しているようだ。


 金曜日にFIAから出された新しいパワーユニットの使用に関するリリースでも、アルボンに対しては、「この変更はレギュレーションで許された年間3基の中のひとつ」と明記されており、ペナルティなしでの変更となっている。


 3基目のTCとMGU-Hを使用して臨んだアルボンだが、そのパワーユニットを搭載する車体のセットアップが順調に進まず、初日13番手に終わった。


「フリー走行1回目では、最終的にはいい方向性は見つけることができたけど、走り出しはなかなかクルマにうまくなじめなかった。それでフリー走行2回目でいくつか新しいセッティングを試したけど、僕の思い通りの方向には行ってくれなかった。今晩データを見て、どうするか考える」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第6戦スペインGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


 一方、チームメートのマックス・フェルスタッペンは、初日メルセデス勢に次ぐ3番手と先週に続いて順調だ。


「1ラップではまだメルセデスには届いていないけど、ロングランの感触が良く、全体としてポジティブな1日だった。だから、レースが楽しみ」


 今回、レッドブルはリヤウイングを再び新しくしてきた。そのリヤウイングのパフォーマンスをいかに引き出すことができるのか。土曜日以降を楽しみにしたい。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第6戦スペインGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)



(Masahiro Owari)




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