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レッドブル・ホンダ密着:いよいよ開幕へ。テストは好調も「予選を見るまで自分たちの立ち位置はわからない」と慎重

2020年3月12日

 2020年の開幕戦は、いつもとは異なる雰囲気で開幕の時を迎えようとしている。


「オーストラリアに来る飛行機や、オーストラリアからバーレーンへ行く飛行機にキャンセルが出るなどしていて、今朝もフライトを変更しなければならないという状況が続いています」


「また日本に滞在すると14日間入国できないという状況もあり、我々のスタッフの中には日本からの出張者もいるので、その辺りのリスクも含めて、日々変わる状況でもレースができるよう万全の対応に努めています」


 そう語るのは、ホンダF1の現場監督として全戦レースに出向いて、ホンダの活動を統括している田辺豊治F1テクニカルディレクターだ。


 もちろん、このような状況となっている原因は、世界中で感染者が増加している新型コロナウイルスである。ヨーロッパからオーストラリアへ向かうには中東か東南アジアで一度飛行機を乗り換えるために途中降機しなければならないが、2戦目が行われるバーレーンは、現在アジアの一部の国々に対して、入国を制限しているため、それに備えてフライトを変更しなければならない。


 さらに、中東の飛行機会社に乗客が殺到しているためか、スケジュールの変更もたびたび行われており、F1チーム関係者はその対応に追われる毎日だという。


 そのようななか、パワーユニットの準備は万全を尽くしている。ホンダは2月末に行った6日間のプレシーズンテストで約7200km走行。その後も、開幕まで準備に余念がなかった。

2020年F1プレシーズンテスト1回目デイ1:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1プレシーズンテスト1回目デイ1:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


「車体とともにPUのほうも大きなトラブルがなくて、テストでの走行時間を失うことなく順調に周回を重ね、多くのデータを得ることができ、いいテストだったと思います」


「ただ、いろいろと課題もありました。それを見つけることがテストの目的でもあるので、それ自体は問題ないのですが、開幕までの間にいかにそれらを見直して、対応し、問題を潰し込めるかが重要となります」


「テストで走らせてみて、当たった、擦ったなどいろいろなことが起きたので、それら既知の問題はすべて潰し込むことはもちろんですが、パフォーマンスを最大限発揮させるために、キャリブレーションなどの見直しをしなければなりません」


「テストで走ったパワーユニットをHRD MKとHRD Sakuraで分解し、しっかりと解析し、テストの最後のほうに出たキャリブレーションに出た懸案に関しても、HRD Sakuraのベンチでテストをして、新しいキャリブレーションを今回投入する予定になっています」(田辺)


 こうして臨むホンダにとって、復帰後6年目のF1。しかし、田辺TDは「テストでライバル勢がどういうプログラムで走らせていたのかわからないので、オーストラリアGPの予選を見るまで、(自分のポジションは)わかりません」と、慎重な姿勢を崩さない。


 今年のレッドブル・ホンダは、周囲から「今年こそチャンピオン」という期待がかかっている。しかし、90年代にチャンピオンを経験している田辺TDはこう語る。


「それほど甘いものじゃない。チャンピオン争いにどこまで加わっていけるかが、今年の我々のチャレンジです」


 チャンピオンはなろうと思って、なれるのではない。ひとつでも多くのレースで優勝争いをし、その結果、多くのチャンスをつかんだ者が王者となる。2年目のレッドブル・ホンダの戦いが、いよいよ始まる。

2020年F1開幕戦オーストラリアGP マックス・フェルスタッペン&アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1開幕戦オーストラリアGP マックス・フェルスタッペン&アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)



(Masahiro Owari)




レース

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スプリント予選 結果 / レポート
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