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パドック裏話 ロシアGP編:片道10時間以上の長旅となるソチは“スキップ”レースとして定着

2020年10月7日

 F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。今回はF1第10戦ロシアGP編です。

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 F1で働く人々がよく受ける質問のひとつに、「あなたが訪れる国々のなかで、ベストレースはどこ?」というものがある。

 通常、その答えはかなり長くなり、ひとつだけということは滅多にないが、いずれにしてもメルボルン、モナコ、鈴鹿、スパ・フランコルシャン、オースティン、シンガポールなどの組み合わせであることが多い。

 そして、時にはこんな質問があとに続く。「では、ワーストレースは?」

 答えはロシアの一択だ。

 どうか誤解をしないでほしい。どこで開催されようと、F1レースへ出かけていくのは胸躍るものだ。また、ロシアは現代のグランプリサーキットに必要な施設をすべて備え、本当に良いイベントを執り行っているし、ソチの冬季オリンピック公園を中心にコースを設けるという試みもとても興味深い。ただ、残念なことに、これといった魅力がないのだ。レースそのものも退屈なことが多く、F1を象徴するような開催地のひとつとは言いがたい上に、現地にたどり着くまでには多大な労苦を要する。

 チームの人々のように、直行のチャーター便に乗れるなら話は別だ。しかし、私たちの場合、本来なら4時間で到着すべき距離の移動に10時間以上もかかる。ビザの取得にも驚くほど高額の料金を取られ、モスクワ経由で飛ぶと空港での待ち時間が長く、しかもその待合ロビーがありえないほど寒い。イスタンブール経由という手もあることはあるが、それでも所要時間はあまり変わらない。

 サーキットはソチ近郊というよりも、実際にはアドラーという街にある。そして、ようやくアドラー空港に到着すると、今度は地元の交通機関がまるで組織立っていないことに気づかされる。食料品を手に入れたり、必要な日用品を買うのに、かなりの苦労を強いられることもしばしばだ。

 さらに帰路のフライトは、たいてい月曜早朝の便しか選択肢がなく、本当なら仕事をすべき一日が移動のみに費やされることになる。しかも、現地発のローカル便では眠ることもできないので、月曜を生産的に過ごすのはまず不可能だ。

 賢明な読者諸氏なら、こうして毎回F1レースへ出かけて行き、現地で仕事をする私たちに心から同情してくださるに違いない……。

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