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ハースF1のルーキー、シューマッハーとマゼピンの関係に緊張の兆し
2021年1月10日
ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、ベテランのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの代わりに、ルーキーのミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンを2021年のレギュラードライバーとして起用した。ふたりは親しい間柄とはいえず、互いのライバル意識がチームを前進させる助けになるかもしれない。
シュタイナーは、シューマッハーとマゼピンがF1昇格にふさわしい才能を持っていると考えている。だがこのラインアップ変更が、主に財政面の理由で行われたことに間違いはない。以前のドライバー2名のスポンサーが行った資金提供は、ドライバーのサラリーをまかなうレベルにとどまっていた。一方でふたりのルーキーは3000万ドル(約31億円)を超える額をハースの金庫に持ち込むことになる。
さらに、ふたりのライバル関係は、チームにより良いリザルトをもたらすかもしれない。グロージャンとマグヌッセンは4年間にわたってチームメイトであり、終盤はライバル関係によってチームをプッシュすることはなかった。だが、シューマッハーとマゼピンはコース外で親しい関係を築くことはないかもしれない。マゼピンがロシアのテレビ局のインタビューで早くもそれを示唆している。
フォース・インディアやメルセデスでF1テストを行った経験を持つマゼピンは、『Match TV』のインタビューで「ミックと僕は友人ではない。カート時代に一緒にレースをしていた古い知人といったところだ」と語った。
7度のF1チャンピオンであるミハエル・シューマッハーの息子ミックは、父の偉業とその名を背負い、重圧のなかでレース活動を行っている。マゼピンは、そのミックと戦うことについて聞かれ、「正直なところ、僕は彼の名前を気にしていない」と答えた。
「彼はこの名前によってさらに力を得るだろうが、同時にプレッシャーも増えるだろうね。でもバイザーを下げたら、僕はどのみちそういうことは気にしない」
ミック・シューマッハーは、2020年にアブダビでマゼピンについて聞かれた際、新チームメイトよりも大人なコメントを返した。
「僕たちは2013年と2014年にトニーカートでのチームメイトだった。そこで彼と知り合ったんだ。とてもいい人だったよ。チームメイトとして、お互いにちゃんと尊敬し合っていた」
「その後の彼についてはそれほどよく知らない。来年(2021年)、彼のことをもっとよく知りたいと思う。ふたりともあれ以来、間違いなく成長した」
しかしカート時代にふたりの若きドライバーはすでにコース内外で距離を置くようになっていた。マゼピンは、ミックがその苗字のおかげでチームや関係者から保護されていると感じ、そのことを不満に思っていた。特に2013年12月末の父ミハエルのスキー事故の後は、それが顕著になったと考えていたのだ。
一方でシューマッハーは、マゼピンの富豪の父が、息子がテストに参加し、より幅広い選択肢からベストのエンジンを選ぶために資金をばらまいていたこと、またマゼピン自身のコース上でのマナーの欠如について、快く思っていなかった。
F3とF2時代には彼らのキャリアが交差することはなかった。シューマッハーはふたつのカテゴリーのトップチームであるプレマに所属し、マゼピンよりもはるかに大きな成功を収めた。
マゼピンの父親は、息子のキャリアのためにハイテック・チームに資金を投入した。さらに2021年末にはハースF1チームを買収する意向であるともいわれており、それが実現すればニキータのF1での基盤を固めるというすべての計画が達成されることになる。
(Grandprix.com)
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6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
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7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
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