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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:アビテブール離脱はフリーメーソンの庇護を失ったことが原因か

1月12日

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 シリル・アビテブールがアルピーヌF1のCEOとルノーのモータースポーツ部門における中心的な職務から離れ、ルノー・グループを去るという突然の発表は、多くの人々に驚きをもって受け止められた。アビテブールはグループから厚遇されており、将来はより大きな領域を担うと目されてきたからだ。これまで驚異的な成果を収めてきたアビテブールだが、グループ・ルノーの新CEOとなったルカ・デ・メオとの感情的な対立が、今回の急な幕切れに繋がったようだ。

 また、フランスの情報筋によれば、アビテブールの離脱はルノーの役員会における権力構造が大きく変わる兆候でもあるという。アビテブールは、カルロス・ゴーン率いるルノー役員会に一定の影響力を有していたフリーメーソンによって庇護され、昇進を果たしてきた。

 ルノーのソーシャルメディア部門統括者だったアビテブールだが、短期間のうちにF1チームのプリンシパルとして抜擢されるという驚くべき道のりを歩んできたのだ。アビテブールの地位は一生安泰かと思われたが、フィアットとフォルクスワーゲン・アウディ・グループを経て入社したデ・メオの主導する改革によって、ルノーに対する秘密結社の影響力は削がれた。アビテブールの離脱は、70年以上の歴史を持つルノー役員会において、フリーメーソンがそのコントロールを失ったことが事実として公に示された初めてのケースといえるだろう。


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