2020年F1第1戦オーストリアGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

【】F1第2戦シュタイアーマルクGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

7月13日

 2020年F1第2戦シュタイアーマルクGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位のドライバーは、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ダニエル・リカルド(ルノー)、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)だ。

■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=10位

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

 金曜と土曜には苦しんだけれど、今日は最高のレースができた。しっかり自分の仕事をこなして完走し、先週ほどリタイアが多くないレースで、1ポイントを持ち帰った。だからハッピーだ。

 やるべきことをすべてうまく実行したと思う。他車からアタックされている時間帯が多かったが、うまくポジションを守り、終盤には後ろとのギャップを広げることもできた。

 これからハンガリーに気持ちを切り替えるよ。数日後にまたすぐレースだ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 決勝=9位

カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 とても残念な1日だった。ピットストップでのトラブルで、大量得点のチャンスを逃したからね。レース序盤には5番手を走っていて、ペースも悪くなかったし、後続とのギャップをうまくコントロールしていた。ところが、不運なことにピットストップがうまく行かず、トラフィックの真っ只中でコースに復帰するかたちになったんだ。

 その遅れを取り戻すために、早い段階からハードプッシュを強いられ、結果としてバッテリーの電気を使い果たし、レース後半にはタイヤの状態も悪化していた。何をやっても、うまく行かない日があるものだ。気持ちを切り替えて、次回はもっといいパフォーマンスを見せたい。だけど、5位は十分に可能だったと思うよ。

 勝つも負けるもチームと一緒だ。この借りは来週のハンガリーで返すつもりでいる。

■ルノー・DPワールド・F1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=8位

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 もっと上位を狙えたはずだ。スタートは良かったし、着実にポジションも上げていたんだ。最初のスティントで使ったミディアムはいい感じだったけど、ソフトに履き替えてからは思ったほど速くなかった。その点では、ちょっと当てが外れたね。

 あんなふうにフィニッシュを迎えることになって悔しい。ラスト2〜3周は、かなり苦戦しながらも何とかポジションを守っていたからね。あの場面で、僕には(ランス・)ストロールが来るのが見えていた。でも、そのままターンインすればおそらく接触すると思ったから、ドアを閉めないという判断をするしかなかった。今にして思えば、ブロックすべきだったのかもしれない。

 あの一瞬でふたつも順位を失ったことが残念だ。一番強く感じているのはフラストレーションだけど、これからシーズンを戦っていく体制は整ったと思う。

■BWTレーシングポイントF1チーム
ランス・ストロール 決勝=7位

ランス・ストロール(レーシングポイント)
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP ランス・ストロール(レーシングポイント)

 好調なスタートを切り、いくつか順位を稼いで、すぐにその位置に落ち着いた。前を走っていたルノー勢にも迫ることができた。第2スティントはややトリッキーになって、ダニエル・リカルドをパスするのは本当に難しかった。彼はターン1への進入と立ち上がりが速かったからだ。

 それでも粘り強く戦って、最終ラップにオーバーテイクのチャンスが見えたので、勝負に出て仕留めることができた。最後は、あのようなエキサイティングなかたちでフィニッシュを迎えることになり、テレビで見ていたファンも、僕たちと同様にエンジョイできたに違いない。クルマには十分な競争力があり、ライバルに対して力強いパフォーマンスを発揮できた。今後のレースに向けての見通しは明るいと思う。

 今日はチームが素晴らしい仕事をした。戦略は良かったし、クルマも速かった。そして、本来のポジションまで挽回するという目標をクリアして5番手まで上がり、最後はあと一歩で4位というところだった。

 第2スティントを通じて、アレクサンダー・アルボンに激しくプレッシャーをかけ続けた末に、ようやく最初で最後のオーバーテイクのチャンスが巡ってきた。だが、不運にもそこで接触があり、僕はひとつ順位を失って6位でフィニッシュすることになった。重要なのは、同じサーキットを走った先週末から今週末にかけて、チームが間違いなく進歩したことだ。

 今年はクルマのコンセプトが新しくなった。その点を考慮すれば、まだ学習の途上とはいえ、理解を深めつつあることを証明できたと思う。来週、ハンガリーでレースをするのが楽しみで仕方がないよ。



(autosport web)