【】優勝を確信していたアルボン「今回の接触は全面的にハミルトンが悪い」レッドブル・ホンダ F1オーストリアGP
7月6日
2020年F1オーストリアGP決勝で、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンはリタイアという結果に終わった(13位完走扱い)。
レッドブル・レーシングの要求により、決勝スタート直前にルイス・ハミルトン(メルセデス)の予選での黄旗無視についての再調査が行われた結果、予選2番手のハミルトンへの3グリッド降格のペナルティが決定。それによって予選5番手のアルボンは4番グリッドに繰り上がった。
アルボンはソフトタイヤでスタートし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのリタイア後、3番手を走行。50周目にジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がトラブルのためにコース脇にマシンをとめたことでセーフティカーが導入されると、レッドブルは、アルボンをピットに呼んでタイヤを交換。アルボンは4番手でコースへ復帰すると、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)をオーバーテイクして3番手に上がった。
再びセーフティカーが出動し、そのリスタート後、アルボンはターン3で2番手のハミルトンに近づき、アウトからアタックをかけた。しかし接触が起き、アルボンはスピンしてグラベルに飛び出し、最後尾までポジションを落とす結果に。この際の接触によりハミルトンに5秒のタイムペナルティが科された。
アルボンはその数周後、トラブルによりマシンをコース脇にとめた。ホンダは「PUの電気系と思われる問題」が発生したと述べている。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 決勝=リタイア(13位完走扱い)
今レースが終わったばかりだから、発言には気を付けたい。言えるのは、心の底からがっかりしているということだけだ。今回は簡単に勝てたはずだと思っている。
素晴らしい戦略だったし、ピットストップ作業も見事だった。確かにセーフティカーではラッキーな部分もあったけれど、マシンの感触はとてもよかった。今日はハードタイヤのパフォーマンスがあまりよくなかったから、メルセデスがリスタート時に冷えたタイヤで苦しむことは分かっていた。だからセーフティカー明けから数周の間に彼らをオーバーテイクするつもりだった。ルイスに対してはそのアクションを達成したと思っているし、次の周には(トップを走るバルテリ・)ボッタスをとらえようと考えていた。
ルイスとの接触はコーナーの出口近くで起きた。驚いたよ。僕はコースの端にいて、彼に対して可能な限りのスペースを与えていた。つまり、クラッシュするかどうかは、彼の考え次第だった。
今回は僕がアタックする側で、彼は防御する側だった。(2019年の)ブラジルGP以上にこたえるクラッシュだとは言わない。でも去年の場合はフィフティ・フィフティだったけれど、今日は違う。
今は来週末のことに気持ちを切り替えなければ。今日みたいなチャンスをつかむには多少の運が必要だけど、どうなるか見ていくよ。
(autosport web)
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