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【】ホンダF1甘口コラム プレシーズンテスト総括:チャンピオンシップを戦う上で必須となるPUの信頼性を確保

3月10日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブル、トロロッソの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル、トロロッソの走りを批評します。第1回、第2回バルセロナテスト後の調子を甘口の視点でジャッジ。

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 今年はシーズン史上最多の全22戦で争われるため(第4戦中国GPは新型コロナウイルスの影響で延期)、プレシーズンテストは昨年までの8日間から6日間と2日間短縮された。つまり、一日のテストが持つ重要性が例年以上に高まった。そのため、今年はどのチームもプレシーズンが開始される前に、レギュレーションで許された撮影日を利用して、それぞれシェイクダウン走行を行い、初期のシステムチェックを済ませてから、プレシーズンテストを開始させていた。

 1回目のテスト2日目のランチタイム時に、ホンダはアレクサンダー・アルボンのパワーユニット(PU/エンジン)を交換した。だが、これはパワーユニットそのものにトラブルが発生したわけではなく、HRD Sakura(栃木県さくら市にあるホンダ技術研究所)のベンチテストでパワーユニットに関する懸念点が発生し、それを確認するために、一旦パワーユニットを車体から切り離さなければならなかったからだ。

 ランチタイムは1時間しかない。午後のテストプログラムを優先するため、ホンダは切り離したパワーユニットの確認を行う前に、別のパワーユニットに交換することを決断した。

 結果的に、その懸念は杞憂に終わり、3日目から再び元のパワーユニットに載せ換えて、テストを継続した。こうして、ホンダは6日間のテストでコース上でマシンを止めるような大きなトラブルをパワーユニットに起こすことなく、終了させた。