【】フェラーリのルクレール、F1初優勝を亡き友に捧げる「ショックで心の底からは喜べないが、記憶に残る勝利になるだろう」
9月2日
2019年F1ベルギーGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールはF1での初優勝を飾った。チームにとっては2019年初めての勝利に当たる。
ポールシッターのルクレールはソフトタイヤでスタート、トップのポジションを維持して21周目にミディアムに交換。先にピットインしたチームメイトのセバスチャン・ベッテルの後ろで復帰するが、数周後に追いつき、リードを取り戻した。終盤、2番手のルイス・ハミルトンが追いついてきたものの、ルクレールは0.981秒差で勝利を獲得した。
土曜にF2レース中の事故で死去したアントワーヌ・ユベールと幼なじみのルクレールは、勝利を彼に捧げた。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=1位
(トップ3記者会見で語り)子どものころからの夢がかなった。一方で、昨日(ユベールが亡くなって)から辛い時間が続いている。友人を失ったんだ。この勝利を彼に捧げたい。僕らは一緒に育った仲だ。あんなことが起きてしまい、初優勝を100パーセント楽しむことはできない。でも一生忘れない勝利になるだろう。
昨日アントワーヌを失って、2005年のころのことがよみがえった。フランスのカート選手権に初めて挑戦した時のことで、その時、アントワーヌとエステバン(・オコン)、ピエール(・ガスリー)もいて、4人でF1を夢見ていた。カート時代からずっと長い間一緒だったから、彼を失ったことは本当にショックだ。僕だけでなく、モータースポーツ界のすべての人がそうだと思う。本当に悲しい日になってしまった。今日という日を心の底から楽しむことはできない。2、3週間たってから、実感するかもしれないね。
今日勝つことができてよかった。アントワーヌにふさわしい形で彼を記憶に刻むことができる。彼はチャンピオンだった。この勝利は彼のものだ。
レースについて話そう。チームが素晴らしいマシンを用意してくれたからこそ、これほどうまくいった。今週末はレースペースとタイヤマネジメントの面で改善したと思う。
最後の数周は楽ではなかった。ルイスがどんどん追いついてくるのがミラーに映っていた。でも自分の仕事に集中し続け、トップでチェッカーを受けることができた。この素晴らしい結果を可能にするために懸命に作業にあたってくれたチームの皆に感謝したい。
(autosport web)
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