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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:2020年の暫定F1カレンダーに苦闘するFIA
8月20日
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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暫定カレンダーに苦闘するFIA
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通常、チームはドイツGPかハンガリーGPの間にカレンダー案を提示され、その数週間後にいくつかのレースが暫定と記されたカレンダーをFIAが発表する。
ハノイ、ザントフォールトの新施設建設の遅延、バルセロナとモンツァの主催者との契約が未締結であること、そしてバクー、上海、ポール・リカール、レッドブルリンク、ソチからのスケジュール上の調整の難しさが、FOMの新オーナーの状況を複雑にし、ひいてはチームの物流とF1に関わるすべての人々を困らせている。
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2021年のマイアミGPを諦めないF1のCEO
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キャリーは近い将来マイアミでレースが開催されると今も断固として主張しており、地元の関係官庁とマイアミ・ドルフィンズのオーナーとのミーティングのため最近フロリダを訪れている。マイアミ・ドルフィンズのオーナーは、市議会が海岸線沿いにストリート・サーキットを設置する案に反対票を投じたため、ドルフィンズのハードロック・スタジアムの駐車場へコースを設置することを望んでいる。
サーキットを設置するための資金や土地がいまや私企業によるものになることを考慮すると、マイアミは間もなくグランプリを開催できるようになるかもしれない。しかし当初の計画にあったように、自由契約について各チームは確実に同意しないものと思われる。
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現場の声に振り回されるピレリ
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9年間、FIAとチームは高頻度のピットストップに備え、高性能でデグラデーションの高いタイヤを製造するようピレリに指示してきたが、今や彼らは考えを変えた。それはマリオ・イゾラと彼のチームを喜ばせる事態ではない。
ピレリは来年に向けてある程度現状を維持し、その後18インチタイヤがF1でデビューを飾る2021年に向けて、チームと密接に協業したいと考えていたのだ。スパ・フランコルシャンでの話し合いが事態を収拾することになるはずだが、ピレリの立場を考えると、来年に向けていかなる大幅な変更も期待することは難しい。
(Translation: AKARAG/ Michiyo Lim)