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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:ベッテル全面支援をアピールするフェラーリの思惑

6月19日

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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2020年を見据えたチームの政治事情
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 F1カナダGPでセバスチャン・ベッテルが受けたタイムペナルティ裁定の撤回を目指して、フェラーリが最後の手段として新しい証拠とともに再審請求を行ったが、裁定が覆る見込みは限りなく低い。

 一方で今回の再審請求は、プレッシャーのかかる局面でミスを連発するベッテルを、それでも全面的に支援していることをアピールしたいフェラーリの思惑も感じられる。

 フェラーリのなかには、仮にマックス・フェルスタッペンが今後メルセデスかフェラーリに移籍するとしたら、ベッテルは2020年に一旦休暇を取得して、その翌年にレッドブルと契約することを選ぶのではないか、と危惧する人たちもいる。

 彼らは、シャルル・ルクレールがまだタイトル争いに絡めないと考えているようなので、このベッテル支援のアピールは理にかなっている。

 だがフェラーリ幹部の何人かは、ベッテルを放出して、その代わりにバルテリ・ボッタスかダニエル・リカルドを獲得することを願っている。彼らは、気難しいドライバーがいないことがチーム成功の秘訣と考えているからだ。


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