【】フェルスタッペン、第4戦でのエンジン交換に前向き「ホンダがメルセデス&フェラーリに近づくためなら、降格ペナルティを受けても構わない」
4月26日
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、パワーユニット(PU/エンジン)のパフォーマンスを向上させるためなら、シーズン中の基数制限を超えてグリッド降格ペナルティを受けることになっても受け入れると語った。
ホンダは2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPで、レッドブルとトロロッソの4台にアップグレード版ICE(エンジン)を投入することを明らかにした。
中国GPでトロロッソのダニール・クビアトのパワーユニットにトラブルが発生、ホンダはこれを解析した結果、初戦から使用してきたICEに品質観点での課題を確認したとして、今週末はスペック2のICEを導入することを決めたという。
ホンダによると、今回のアップデートは主に信頼性と耐久性の向上を狙ったものだが、パフォーマンスも多少向上しているということだ。
しかし、第4戦でパワーユニットのエレメントを交換することによって、今シーズン中に定められた基数を超えてペナルティを受ける可能性が高まる。2019年F1規則では、21戦のなかで6エレメントのうちICE、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。
しかしフェルスタッペンは、最終的にホンダのパワーユニットがメルセデスやフェラーリのパフォーマンスに近づくためなら、シーズン後半に降格ペナルティを受けることになっても構わないと語った。
「彼ら(ホンダ)はアップデートを持ち込むために努力を続けている。それはいいことだから、うれしく思っている」とバクーに到着したフェルスタッペンは語った。
「後方からスタートしても表彰台に上がることが可能だということは、去年証明した。たとえばオースティンがそうだった(注:18番グリッドから2位を獲得)。だから(降格されることは)大きな問題ではないと思っている」
「シーズンを終える時に、『エンジンを何基か余計に使ったことで、メルセデスやフェラーリとのパワー差を縮めることができた』と言えるようなら、その方がいい。問題ないよ」
■「スペック2エンジンに大きなパフォーマンス向上はない」とフェルスタッペン
ホンダが発表したとおり、スペック2のエンジンは、パフォーマンス向上というよりも信頼性改善を狙ったものであると、フェルスタッペンは強調した。
「主にエンジンの信頼性を向上させたものだ。パフォーマンスも少しよくなるだろうが、大きな向上はない」
「彼らはさらに優れたエンジンコンセプトを追求している。最初のスペックよりもアップグレード版は長持ちするものと期待している。それに最初のエンジンだってまだ使うことができるしね」
ホンダはメルセデスやフェラーリとの差を縮めつつあるが、完全に追いつくまでにはまだ時間が必要であると、フェルスタッペンは語った。
「メルセデスに近づいていると思う。でも、誰もが進歩を図っているから、よくなったかどうかの判断は容易ではない」
「僕らは今、常に最大限の結果を出している。リタイアすることなく、3位を1回、4位を2回獲得することができた。0.1秒縮めても壊れるということを繰り返すより、その方が重要な場合がある」
「決勝パフォーマンスは向上してきたと思うが、予選ではフェラーリが突出している」
「彼ら(ホンダ)がうまく機能する何かを見つけたので、それはいいことだ。それが今まで以上に努力するモチベーションになるだろう。いずれにしても彼らは常に努力しているけどね」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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