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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:ハースF1が2020年を最後に撤退か。オーナーはFIAの対応に憤慨

11月29日

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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F1に興味を失ったジーン・ハース
フォース・インディアへの対処に憤慨
XPB Images

 ジーン・ハースはF1への興味を失ってきているようだ。彼に近い筋は、リバティ・メディアが各チームにオファーする予定の新たな商業契約をハースが気に入らなければ、2020年末にグランプリレースから完全撤退するのではないかと疑っている。ハースは特にFIAとFOMによるレーシング・ポイント・フォース・インディアへの対処に憤慨している。

 レーシング・ポイント・フォース・インディアはどうみても新チームであるのに、分配金全額を今年末に受け取ることができるというのだ。一方ハースは、F1に参戦した最初の2シーズンでは分配金なしでレースをしたのだ。

 イタリアGPでのルノーの抗議により、ロマン・グロージャンが失格となったことは、このような件では個別に対応するという紳士協定があると考えているハースの気分を特に害することになった。

 彼がスポンサーを探し回り、ペイドライバーたちにチームのマシンをテストさせているという事実は、彼がF1に多額の投資をする意志がなくなったことを示しているかもしれない。

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ヒュルケンベルグの横転クラッシュでハロの安全性に懸念
「脱出の妨げにはならなかった」とF1競技委員長
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 先週日曜日のアブダビGPで、ニコ・ヒュルケンベルグが大クラッシュによってリタイアしたことで、マシンが上下逆さまになったときにドライバーを救出する際のハロの影響に懸念が生じている。

 ヒュルケンベルグは、「ハロがマシンから脱出する妨げになったかどうかは分からない。なぜなら反対側にはウォールがあり、スペースがまったくなかったからだ」と認めている。しかし彼は「不安だった。マシンの後方から火が出ているのがわかったからね。煙がコクピットまで届いていたんだ」と語った。

 それにより、まだ車内に残されていた彼が必死に無線で「僕をここから出してくれ」とチームと、レースディレクションに訴えていたことの説明がつく。

 しかしチャーリー・ホワイティングは懸念を退け、次のように主張した。「すべてはこの種のインシデントに対する手順によって行われ、メディカルチームはそのことに満足している。ニコが無事であることが分かっていたため、マシンを元の状態に戻して彼を救出することが優先された」

「ハロはニコがマシンから脱出する妨げにはならなかっただろう。しかし手順はより安全な方法で救出を行うよう定められているのだ」