2019年F1第12戦ハンガリーGP決勝 2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と優勝ルイス・ハミルトン(メルセデス)が健闘を称えあう

【】勝利逃したフェルスタッペンに落胆なし「2位が今日の最大の結果。戦略も間違っていない」:レッドブル・ホンダF1

8月5日

 2019年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位を獲得した。

 予選でフェルスタッペンは自身初のF1でのポールポジション獲得を果たした。スタートでポジションを守ったフェルスタッペンは、ファーストスティントをミディアムタイヤで走行、メルセデスのルイス・ハミルトンを後ろに抑えて走った。

 フェルスタッペンは25周目にハードタイヤに交換した。ハミルトンはファーストスティントを長く取り、31周目でハードに履き替えると、2番手でコースに復帰。フェルスタッペンに接近したハミルトンは、オーバーテイクしかけるところまでいくが、失敗に終わった。その後、ハミルトンは48周目に2度目のピットインを行い、ミディアムタイヤに交換。フェルスタッペンはその時点でピットインするとポジションを落とすことになるため、チームはステイアウトを決めた。タイヤが限界に近づきタイムが落ち続けるフェルスタッペンに、ハミルトンはレース終盤に追いつき逆転。フェルスタッペンは70周のレースの67周目に2番手となると、すぐさまタイヤ交換に入り、ソフトを履いて、69周目に1分17秒103のファステストラップを記録した。

 フェルスタッペンは今回19点を獲得。ドライバーズランキング2位のバルテリ・ボッタスとの差を7点に縮めた。

■「メルセデスほどの速さがなかっただけのこと。後悔のないレースができた」とフェルスタッペン

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位
 全力を尽くしたけれど、今日は間違いなくルイスの方が僕らよりも少し速かった。でも、それ以外のマシンに大きなギャップを築けたことはよかったし、2位でも十分いい結果だ。

 ペースの面で、今日は僕らのための日にはならなかった。でも全体的に見ればいい週末だったよ。ポールポジションを獲得できたのは大きな進歩だ。

 もちろん、ポールからスタートする以上、優勝したかったけれど、現実的に考える必要がある。2位フィニッシュとファステストラップ獲得が、今日の僕らに可能な最大限の結果だ。

2019年F1第12戦ハンガリーGP 決勝スタート直後のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第12戦ハンガリーGP 決勝スタート直後のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 ルイスと同じタイヤで走行している時には彼に抜かれないよう頑張ったけれど、3番手とのギャップがとても大きかったため、彼は2回目のピットストップをポジションを落とさずに行うことができた。それが彼にとってうまく機能したんだ。

 なんとか首位を守ろうとしてプッシュしたが、彼は1周1秒とか2秒速いペースで追いついてきたので、僕にはどうすることもできなかった。フレッシュタイヤを履いた彼はあっという間に近づいてきた。抜かれたことに驚きはなかったよ。

 その後、ピットインして(ソフトタイヤに交換し)ファステストラップを出した。それによって追加で1ポイント獲得することができたので、よかったと思う。

 後悔はない。やれることはすべて試みた。いい週末を過ごし、トップに着実に近づいているという感触を持って、夏休みを迎えることができる。

(ハミルトンが2回目のピットインをした後、ステイアウトしたことについてトップ3記者会見で語り)ピットインするのは合理的でなかったと思う。彼の後ろに下がってしまい、結局優勝できなかっただろうからね。だから僕にはステイアウトするという選択肢しかなかった。

 ルイスに抜かれたけれど、それほどがっかりはしなかった。よくあることだからね。今日は明らかに彼の方が速かったという現実を見るべきだ。僕は彼よりもグリップ不足にずっと苦しんでいた。もちろん、2番手のドライバーだからこそ、2回ストップというギャンブルができた。僕の方は、常に彼をカバーすることを考えなければならなかった。(ハミルトンにとって)2回ストップをした場合の最悪なシナリオでも2番手キープ、うまくいけば僕をオーバーテイクできた。メルセデスはそれを成功させたんだ。彼が1回ストップで走ったら、抜かれずに済んだと思う。

 ファステストラップで1ポイント余計に稼いだ。わずか1ポイントとはいえ、これがシーズン最後に効いてくるかもしれないよ。

 今日は、メルセデスがプッシュするとき、どれだけ大きなマージンを持っているかがはっきりわかった。今も彼らのマシンが優勢なのは間違いない。(オーストリアやドイツでは苦しんだが)彼が勝利のために全力でプッシュした時、チームとしてのメルセデスにどれほどの能力があるのかがはっきり証明された。



(autosport web)