2024.05.03

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ボッタス、自転車競技にも才能を発揮


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 バルテリ・ボッタスがサイクリングに情熱を持っていることは、プロサイクリストのティファニー・クロムウェルと交際を始めて以来よく知られているが、彼は特にグラベルのレースにおいて、二輪でも多くの才能を持っていることを示している。

 不本意な結果に終わった中国GPの後、上海から南アフリカに直行したボッタスは、世界選手権の予選を兼ねたグラベルバイクレースに出場した。ボッタスは彼の年齢グループのなかで6位でフィニッシュしたことから、10月の最初の週末にベルギーのハル-ルーベン間で開催される今年最大のイベントへの出場権を獲得した。
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 9月22日に開催される第18戦シンガポールGPの後は3週間の間があくことから、ボッタスはすぐにヨーロッパに戻り、グラベル世界選手権への初参戦に備えることができる。先週末の南アフリカのイベントで優勝したオーストラリア人ライダーであり、彼のパートナーであるティファニーもメインイベントに出場することになる。いつものように、ボッタスはシャルレーヌ公妃財団の支援を受けてレースに出場し、今年後半にはレースキットすべてをオークションに出品する予定だ。それにより彼はモナコ公妃の財団の大義に手を貸すことになる。


F1に投資するクレジットカード会社
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 ビザがF1のスポンサーシップに投資し、レッドブルのジュニアチームのタイトルスポンサーとなったことで、グランプリレースにおいてクレジットカードの市場が開かれたようだ。現在、他のほぼすべてのチームが、その市場でスポンサー契約を確保しようと懸命に動いている。アメリカン・エキスプレスはすでにF1に加わっているが、アメリカを拠点とする同社は、女性によるシリーズであるF1アカデミーのパートナーになるという別のルートを選択し、このカテゴリーにとって大きな財政的後押しとなっている。

 現在、少なくとも4チームがマスターカードと大型スポンサー契約を結ぼうとしており、マクラーレン、フェラーリ、メルセデス、アストンマーティンがクレジットカード大手の同社に確定オファーを提示していると報じられている。

 F1はついにアメリカ市場に参入したことで、一部のアメリカの巨大企業にグランプリレースへの投資を促すこととなったが、マスターカードが最終的にF1へ復帰することは、また別の画期的な出来事だ。大手クレジットカード会社であるマスターカードは、1996年にローラF1チームのタイトルスポンサーを短期間務めたが、これはF1史上最大の失敗のひとつだった。

 プロジェクト全体がローラの経営陣とマスターカードのマーケティング部門の間の誤解のなかで進められ、オーストラリアGPの出場権を獲得するために悲惨な試みが1回行われた後、チームは撤退することになった。マスターカードが交渉していると報じられている4チームは、レッドブルとともにF1でも最も安定したチームであるため、今回はそのような心配はないだろう。

トランプ陣営、パドックで資金集めを画策
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 F1は辛うじて問題を免れることができたようだ。マイアミGPが、非常に激しい戦いが予想されるアメリカ大統領選に巻き込まれるリスクを回避したためだ。今年後半に予定されている選挙では、現大統領のジョー・バイデンと前大統領のドナルド・トランプが対決することになる。

 信頼性の高い『Washington Post』によると、トランプ陣営はグランプリのパドッククラブでの資金集めを組織し、スイートを予約してゲストひとりあたり25万ドル(約3900万円)の入場券を販売していた。その目的は、大統領候補の選挙運動のために約1000万ドル(約16億円)の資金を集めることにあったとされているが、マイアミGPの主催者が中止させたということだ。

『Washington Post』の報道によると、レースのプロモーターは「“中止通告”の書簡を送り、資金調達はパドッククラブの予約条件に違反していると説明した。それが事実であれば、残念ながらスイートライセンスは取り消され、レースへの参加は一切認められないが、全額の返金が行われる」

 トランプ陣営は報道を否定したが、マイアミGPの主催者はこの件についてコメントを控えていることから、同記事の信憑性が高まっている。11月の選挙は多くの分断があるため、多数のアメリカの大企業は、怒った消費者たちに背を向けられるのを防ぐために、どちらかに肩入れすることを避けているのだ。

(Translation: AKARAG)

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